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…別に断ってもよかった。
先輩2人ともまだあまり関わりないし、康二くんともそんなに親しくないし。
だけどいつも賑やかな彼の無理してるような姿を見て、
どうにかしてあげたいなって
康二くんだから、気が向いた。
『…わかった、いいよ』
「へ？」
『ダブルデート』
私でいいならって言うと、
「…え、ほんまに！？ええの！？」
と目を輝かせた。
『普通に遊びに行く感じでいいんだよね？』
「全然！えーありがとう！」
握手をしてブンブンと手を振る。
突然握られた手に少しドキッとした。
「ほんまに平気？大丈夫？」
『ふふ、大丈夫。先輩2人はちょっと緊張するけど』
「それは全然！どっちもすごい優しいから！」
『本当？ならよかった』
「ほんまに、ちょ、他頼むものない？」
そう言っていそいそとメニューを渡される。
いいのにと笑うと、「あ！」ってまた何か思い出したように康二くんが続けた。
「Aちゃんのことほんまに好きになったりせえへんから、安心して！」
力強く頷かれる。
康二くんの中でそこが1番重要なんだなと思いながら、
『わかった』
と笑い返した。
.
それからみんなの予定を合わせて、1週間後に決まったダブルデート。
『え、遊園地？』
「あかんかった？」
『いや好きだけど、なんか緊張するなって』
「平気平気！俺おるから！」
『だから余計不安っていうか』
「何でや」
それまでに康二くんのこといじれるくらいには仲良くなれた。
人気者なだけあって人の懐に入るのが上手い。
少し人見知り気味な私にも上手く付き合ってくれる。
「あの時前通ってのAちゃんでよかったわ〜」
『え、何で？』
「そのおかげで仲良くなれたもん！」
こういうのを恥ずかしげもなく言える康二くんはすごい。
『…え、仲良い？』
「え？」
『え？』
「え、待って俺だけ！？」
『ふふっ、ごめん嘘嘘(笑)』
私はどうしてもふざけてしまう。
笑って謝ると「悪質！」って康二くんにツッコまれた。
私も仲良くなれてよかったよって、心の中で言っておいた。
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きき - 読んでる途中で何回も泣きました。何回も読み返しにきます。素敵な小説をありがとうございました。 (2022年12月20日 1時) (
レス) @page45 id: 2e4c7a3530 (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 涙が止まらなくなりました…良すぎてよすぎて胸が痛くて最高すぎます… (2022年12月11日 0時) (レス) @page45 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
りえまりこ(プロフ) - 何度も読み返したくなる作品で、何度読み返しても心が動かされます。素敵な作品をありがとうございます。 (2022年12月9日 6時) (レス) @page45 id: 1f2c4c1078 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - めっちゃいいお話でした！！途中感動で泣いちゃいましたよ。思いが通じたところも最高でしたし、その後のしょっぴー先輩のお話もすっごく共感しました！登場人物みんなちょっとだけズルくて、でも正直で可愛いのがホント素敵でした。 (2022年4月25日 15時) (レス) @page45 id: d946c1f5c6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 今まで見た小説で一番好きです！最高すぎますし、天才です！気づいたら泣いちゃってました、、笑 めいさんの他の小説も読ませて頂きます！こんな素敵なお話読ませて頂いてありがとうございます！！ (2022年4月18日 3時) (レス) @page45 id: 8dc1188793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
