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「ねえAお願い！」
『いやぁ…ちょっと今日は、』
「いてくれるだけでいいから！ね！」
友達からまた合コンの人数合わせの参加を頼まれた。
いつもならすぐOKしてたけどどうしても今は気分じゃない。
ずっとニコニコできる気がしない。
「何か奢るから！スタバでも何でも！」
お願い！って顔の前で手を合わせられる。
『…しょうがないなぁ(笑)』
「いいの！？」
『キャラメルフラペチーノね』
「やったーありがとう！」
そう言って抱きつかれる。
本当はフラペチーノ得意じゃないくせに。
また嘘を重ねる自分に嫌になった。
翔太だったら「嘘じゃん」って笑うんだろうな。
そうしてくれたら楽なのに。
.
夜になって友達と私以外の2人の女の子も合流してお店に向かった。
もう店内に入るともう男の子4人が既に座って待っていて。
『…あれ』
「…え！？」
端っこに座ってた子が私を見て立ち上がった。
「え、知ってる？」って友達に聞かれる。
あっちも友達に「お前知り合いなの？」と聞かれていた。
『あー友達。ね？』
「え、Aちゃん何でおるん！？」
『ごめん一旦座らせて(笑)』
私の振る舞い方に驚いた顔をしていた顔をしていた康二くんがもっと驚いた顔をした。
そっか、前会った時は翔太と一緒だったもんな。
キャラ違うか。
みんな自己紹介が終わってぎこちなく話し始める。
私の前にいる子も「Aちゃん可愛いね」なんて話しかけてきた。
『いきなり(笑) ありがとう』
「めっちゃタイプ俺」
『すごい褒めてくれるじゃん』
照れたように笑ってお礼を言う。
そんなことないって言うと相手も困るし、ありがとうって言った方が可愛い。
こういうことをいちいち考えずに、元から出来る子になりたかったな。
私の反応に脈があるかもと思ったらしい彼の質問を躱してる途中、ずっと1番離れた席から視線を感じていた。
チラッと私と反対の端の席を見ると、ずっとこちらの様子を伺っている康二くん。
せっかく出会いの場なんだから前の子に集中しなよ、と思わず苦笑いした。
「Aちゃん？」
『あ、ごめん何？』
「今違うこと考えてたでしょ(笑)」
『ごめんごめん、緊張しちゃって(笑)』
「うわーずるいな〜」
可愛い、ってまた言われて笑って誤魔化す。
常に違うことしか考えてないよって言いそうになったけど、何とか堪えた。
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
