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「……別にお前には関係ねえじゃん」
苛立った顔で、翔太がそう言った。
関係ない。
……そうだよ。
友達でも、ましてや恋人でもない私には
翔太が誰といようが何をしようが関係ない。
わかってるよそんなこと。
ずっとわかってたことなのに、今はそれが無性にイライラする。
『……そうだね。
ごめん、関係ないのに首突っ込んで、(笑)』
「…は？」
キュ、と口角を上げて気持ち少し高い声。
翔太に久々に見せた外行き用の笑顔に、怪訝な顔をされた。
それでも気にせず続ける。
『余計なことしちゃった。ごめん』
「…何、その顔」
『…何って？(笑)』
私の返しに苛立ったようにため息をつく。
頭をガシガシとかいて、
「…ほんと可愛くねえ、」
と呟いた。
その言葉にドクン、と体が脈打つ。
ズブズブと体の奥まで沈んでいって、全身が重くなった。
可愛くない私。
可愛げがないと捨てた元カレ。
だから可愛くなった私。
息。
息が、苦しい。
『…知ってる』
そんなの、翔太に会う前から知ってる。
何度も言われたし、私もそう思う。
なのに。
『……だからつくってるんだもん』
「…え、」
翔太の顔が見るのが怖くて、俯いたままカバンを取って玄関に向かった。
「おい」って引き留めようとする翔太の言葉を無視して翔太の家を出る。
駅までの道を走って、途中で立ち止まった。
" ほんと可愛くねえ、 "
『…知ってるよ、』
私が1番わかってるよ。
元カレにも言われたよ。
翔太からも何回も言われたよ。
なのに、さっき翔太に言われた「可愛くない」が1番苦しい。
知ってるし、言われ慣れた言葉なのに
ため息をつくように言われたあの言葉が、1番苦しくて悲しかった。
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
