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「いらっしゃいませー…え、しょっぴーじゃん！」
「お疲れお疲れ。あ、2人で」
夕方になって、早めの夜ご飯ってことで翔太のバイト先の居酒屋に来た。
奥のお座敷に通されて、メニューを開きながら質問する。
『翔太、しょっぴーって呼ばれてんの？』
「そうですけど？」
『へえ、可愛いね』
「いやお前笑ってんだよ顔が」
『笑ってないよ。ほらしょっぴー何にする？』
「ウザ」
2人でケラケラ笑いながら注文する料理を選んでいく。
適当に決まってから翔太が右手をあげたら、
1人の男の子がニコニコしながら駆け寄ってきた。
「ご注文お決まりですか！」
「ふはは、お前かよ」
「そんなん言って〜、ほんまは嬉しいんやろ？」
「はいはい、そうすね」
聞き慣れない関西弁に驚いてたら「康二」と呼ばれたその子と目が合った。
ニコニコだった顔が私を見て少しだけ強張らせる。
『えっと、どうも』
「あ、ども。
…え、待ってしょっぴー彼女？！聞いてへん！」
「ははは！」
ええ！？って大きなリアクションに笑う翔太。
いちいち翔太のツボなんだろうな、この子。
口に手を当てながら、栗色の目がまじまじと私の顔を見つめる。
反応に困っている私に翔太が話を振ってくれた。
「違う違う。え、何だろ。友達？」
『…かなぁ？』
「あーでも友達ってか、まぁペットみたいな」
『は？』
予想外の返事に思わず口を挟む。
いや、どう考えても逆でしょ。
『え、全然私が世話してる側なんだけど』
「は？俺だろ」
『でも翔太犬の鳴き真似よくやるじゃん』
「お前がやれって言うからじゃん」
「何やそれ」
言い合いの途中で突っ込まれて、また嬉しそうに笑う翔太。
…あ、そういえば。
話していてたまに出る翔太の関西弁を思い出す。
ここから移ったんだ。
「めっちゃ仲ええやん！お似合いやのに勿体ない」
『…いや、まぁ、』
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かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
