20 ページ20
『……可愛くなんか、…っ』
本当の私は変わってない。
ずっと可愛くないまま、変わってない。
誰も本当の私なんかじゃ好きになってくれない。
ボロボロと涙が止まらなくなった。
『…っ、』
「……A」
呼ばれて顔を上げると、翔太の顔が近づいた。
……え、今？
このタイミングで？って思って目を閉じると、唇じゃなくて頬に感触。
そのまま舌を押し付けられて、思わず肩をすくめる。
私の頬を舐めてしょっぱ、と翔太が少し顔をしかめた。
『……犬？』
「は、お前な(笑)」
「まじでさ」と笑われる。
つられて私も少し笑うと、首を押さえられて今度は唇が塞がれた。
息が続かなくなって、酸素を求めて少し唇を離すと
「…可愛くねえのにな」
と翔太が呟く。
『……だよね、』
否定しろよって思ったけど、まぁ事実だし仕方ない。
でも何故か、私の返事に翔太は少し不満そうな顔をした。
え、何、と聞く前にまたキスの続きが始まる。
どうしたんだろうって不思議に思ったけど、
今はもう全部忘れたくて、私の中に入ってきた舌に私も応えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1389人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな(プロフ) - 一気読みしました!とっても素敵なお話でした！ (2021年11月14日 8時) (
レス) @page33 id: 22fe685296 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみ(プロフ) - ところどころ、名前が変換されない所がありました。 (2021年11月13日 21時) (レス) @page34 id: 15fffef845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 23時
