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…え？
え、バレた？何で？いつバレた？
だって私、ずっと必死に隠してたのに、
固まったまま何も言えない私に、康二くんが口を開いた。
「なら絶対フリなんてやめた方がええって。
じゃないと、Aちゃんの気持ちが、」
『好きだよ』
そう言うと、驚いた顔をして康二くんが言葉を止めた。
好きだよ。
ずっとずっと、大好きだよ。
『…友達として、ふっかのことは好きだよ』
でも、それを認めちゃうと全部終わっちゃうから。
1ヶ月が終わった後、一緒にいれなくなっちゃうから。
『だから何も、全然大丈夫。ありがとね』
私の言葉を聞いて、何故か康二くんが子犬みたいに泣きそうな顔をするから思わず笑ってしまった。
『ちょ、何でそんな顔するの笑』
「…なんかあったらいつでも言ってや」
康二くんの手が私の頭にポン、と置かれた。
あの日、ふっかが私にやったみたいに。
『、え、どうしたの急に、』
「急やない。ずっと思っててん」
「俺は絶対Aちゃんの味方やから」
…え、どういうこと？
不思議に思ったけど、真剣な顔をした康二くんにそれ以上何も言えなかった。
「ありがとう」って笑ったら、
やっと康二くんも笑ってくれた。
.
美術は5.6限だったから、あとはHRだけ。
教室に戻って席についた瞬間机に突っ伏す。
" 好きなんちゃうの？ "
…何で康二くんわかったんだろう。
今まで誰にもバレたことなかったのにな。
絶対やめた方がいいって康二くんは言った。
それは私もわかってる。
現に、前よりちょっとつらくなってる。
うーって項垂れてたら、突然ガタガタッと机が揺れた。
『うおっ！』
「ははっ、お前もうちょい可愛い驚き方ねーの？」
顔を上げると、机の前でしゃがんでいるふっか。
『可愛いのが欲しいなら別の驚かせ方にして下さい』
「別のなら可愛くできんの？」
『無理だよ』
「何なんだよ」
ウケるってケタケタ笑う。
しゃがんでるから上目遣いになってるのが可愛い。
『何、どうしたの？』
「用事ないと来ちゃダメなの？」
…え、何それ可愛い。やめてほしい。
キュンときてしまった。
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スノ姫 - 良かったです。素敵でした。感動して泣けて来そうでした。1ヶ月、彼女のフリが最終的には本当の恋人になるですから、それ位に両想いで好きだったって事ですよね。いいですね。こう言う恋。 (2021年11月14日 17時) (
レス) @page40 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 21時
