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康二くんには感謝しかない。
ずっと隠してた気持ちを吐き出せたのも大きかった。
『ずっと気にしてくれてありがとう』
康二くんは私が困るとすぐに助けに来てくれる。
すぐに声をかけてくれる。
『なんかセンサーでもついてるの？』
って笑いながら聞いたら、
「…ついてるって言ったら、どうする？」
って聞き返された。
頬杖をついてまっすぐ私を見つめる。
…あれ、
なんかこの空気、見覚えあるような。
『…すごいなぁ、って思う』
「ははっ。たしかにそうやな！」
答えると、いつもの康二くんに戻った。
そのことに安心したところで料理が運ばれてくる。
『え、美味しそう！』
「やろ！？ちょおAちゃん、写真撮ってええ？」
『いいよ。何かいい感じに並べる？』
「ちゃうちゃう、Aちゃんの！」
お皿持って！って言われて、慌ててお皿を持ってカメラを見る。
カシャ、とシャッターを切られた。
『私でいいの？』
「Aちゃんがええの！」
2人で笑い合って、ご飯を食べ始める。
ふっかはこういう時、こっそり私の写真撮ってたんだな。
全然気づかなかった。
…あの写真、今はもう消されたのかな。
そんなことを考えてハッとする。
…やめ。考えるのやめ。
ご飯に集中。
さっきよりも早く箸を動かした。
.
それから駅前に戻って、雑貨を見たり、買わないけど家電を見てみたりひたすらブラブラした。
康二くんはずっと話を振ってくれて、楽しいし一緒にいて飽きない。
なのに、さっきから事あるごとにふっかのことが頭をよぎる。
夕方前くらいになって、
「そろそろ移動してもええ？」って言われて改札を通った。
学校帰りの時間だからか学生がいっぱいいてはぐれそうになる。
「Aちゃん平気？」
そう言って手を取られた。
ふっかの手と違う感触に違和感を覚える。
そりゃそうだ、ふっかじゃないんだから。
少し空いてる列を見つけてそこに並ぶ。
「もう平気やな」と康二くんが笑って、手が離れた。
『うん、ありがと』
「Aちゃん繋いどかないとすぐはぐれそうやんな」
『失礼だよ』
嘘嘘って笑われる。
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スノ姫 - 良かったです。素敵でした。感動して泣けて来そうでした。1ヶ月、彼女のフリが最終的には本当の恋人になるですから、それ位に両想いで好きだったって事ですよね。いいですね。こう言う恋。 (2021年11月14日 17時) (
レス) @page40 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 21時
