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改札を抜けて駅を出る。
『…わぁ！』
「どうですかお姉さん」
目の前に出てきたのは、行ってみたいと思ってた遊園地。
『え！すごい！えぇ！』
「内緒でよかったでしょ？」
『内緒でよかった！』
突然の遊園地にテンションが上がる。
はい、とふっかからフリーパスを渡された。
『…用意してくれてたの？』
「んーまぁ、気晴らし的な？
ちょっとは嫌なこと忘れられるかなーって」
そう微笑む。
…私が最近、テンション低めだったから？
『…ありがとう』
「何急にしおらしくなってんの。ほら行こ行こ」
駆け足！って入場口まで引っ張られる。
チケットを見せて園内に入った。
「A行きたいやつから行こうよ。何乗る？」
『…じゃあ、お化け屋敷』
「おい待て」
ふっかが私のことを考えてくれたことが嬉しくて、
初めて繋いで手にギュッと力を込めた。
.
『怖い？やっぱやめとく？』
「いや怖くはないのよ。怖くはないんだけど」
『じゃあ1人1人で行く？』
「それだと話違うのよ」
お化け屋敷に並んでる最中、ずっとソワソワしてるふっかをいじり続ける。
「Aまじで手離すなよ」
『離さないよ。ふっかとお化けの見分けつかないもん』
「お前さ」
『あ、次だ』
「ねぇ帰らない？」
並んでる時も面白かったけど、中に入った時のふっかもだいぶ面白かった。
『いやぁ深澤さんリアクションさすがですね』
「わかる？Aを楽しませる為にあえて演技してたの」
『もうワンテイクお願いできます？』
「それも話違うのよ」
ケラケラ笑ってたら「次だ次」って話を変えられた。
次に向かったのはジェットコースター。
今度は私が怖がる番。
『ねえ本当に落ちない？』
「安全バーあるし平気だって！」
『こんな棒が命を守ってくれるってふっかは本気で思ってるの？』
「やめろよ俺まで怖くなってきた」
徐々に高くなっていく景色に吐き気と恐怖が止まらない。
『待ってふっか手繋がせて！』
「やだAからそんなこと言われるなんて俺泣いちゃう」
『いいから早く！手！！』
しょうがないなぁって差し出された手をギュッと握る。
その瞬間、1番高いところに到達した。
『待って無理！！！』
「いってぇ！！！」
2人で叫んだ瞬間、そのまま落下した。
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スノ姫 - 良かったです。素敵でした。感動して泣けて来そうでした。1ヶ月、彼女のフリが最終的には本当の恋人になるですから、それ位に両想いで好きだったって事ですよね。いいですね。こう言う恋。 (2021年11月14日 17時) (
レス) @page40 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2021年11月12日 21時
