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俺も待ちーって私の隣に並ぶ。
『誰待ち？』
「康二」
『あー』
「何よ『あー』って(笑)」
『いや(笑)まだ中いるの？』
「ミカちゃんに捕まってる」
『…あー』
「また言った」
嬉しそうにニヤニヤする深澤くんに『言ってない』ってわざと拗ねた顔をする。
それにまた嬉しそうに笑ってから、
「デートのお誘い」って続けた。
『え？』
「康二くん飲み行こうよって」
『…へえ』
「別れたんでしょ？って」
…いやまあ、合ってるけど。
「俺は絶対Aちゃんの方がいいと思うんだけどねえ」
私の顔を覗き込んで「ねえ？」って深澤くん。
『そんなことないよ』って曖昧に笑って返す。
「いいの？Aちゃん」
『何が？』
「本当に康二とはもういいの？」
……本当に、とか。
やめてよそんな聞き方。
本当だよ。
本当に、もういいんだよ。
『……もう終わったから』
だからそんな心配そうな顔で私を見ないでよ。
『康二くんとはもういいの』
「…」
『終わってよかった』
終わって正解だった。
だって、あの時よりも。
康二くんと一緒にいた時よりも、私は。
『…今の方がいい』
「…」
そう言うと、深澤くんがもっと心配そうな顔をした。
何？私そんなにおかしい？
自分がどんな顔してるかわからなくて、見られたくなくて顔を伏せた時
「あ、Aいた」
声の方を見ると「あれふっかじゃん」って言いながら歩いてくる翔太。
さっぱりとした顔を見てホッとする。
『お待たせ。今日バイトないの？』
「ない」
『じゃあミーティング出ればよかったのに』
「眠かった」
『ダメじゃん(笑)』
なんか食べてこって言われて、深澤くんにバイバイしようとしたら丁度教室からミカちゃんと康二くんが出てきた。
「あ」
ミカちゃんとの会話の途中で私を見つけてあからさまに固まる康二くん。深澤くんはおでこに手を当てて気まずそうな顔をした。
…なんてタイミングの良い。
フルメンバーすぎる。
ミカちゃんは、私を見て少し睨んできた。
…別に、その場所を取り返そうとか思ってないから安心してよ。
私はもう気にしてないからさ。
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noa(プロフ) - 最後翔太くんを選ぶ展開最高です！感動しました！ (2022年10月24日 20時) (
レス) @page40 id: 17a3519150 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか(プロフ) - めっちゃ泣きました‼すごいよかったです‼ (2022年10月24日 11時) (レス) @page40 id: 24a776f541 (このIDを非表示/違反報告)
1RNw1b57PQuD3Q9(プロフ) - 胸が苦しくなりながら何回も読み直しました。大好きなお話です。康二君側の視点のお話も読んでみたいです。また素敵な作品待ってます。 (2022年9月23日 22時) (レス) @page40 id: bdaaf2c045 (このIDを非表示/違反報告)
hs.(プロフ) - 期待を裏切る展開が面白く、切なくて、でもそれぞれが真っ直ぐに向き合ってる姿に心打たれました！とても素敵な作品でした。また次回も小説楽しみにしてます！ (2022年9月7日 11時) (レス) id: 37efc71d63 (このIDを非表示/違反報告)
rio66(プロフ) - めっちゃ面白かったです！😭翔太くんが一途で最高だったし、なにより話の展開が面白くて読むのが楽しかったです！😭♡涙腺崩壊してめっちゃ泣きましたァ😭😭 (2022年9月4日 23時) (レス) @page40 id: 1b1cdc44f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい
| 作成日時：2022年8月6日 23時
