95消した感情と感じた気持ちです！ ページ22
愛情、友情、そんな言葉だけしか知らない形の無い言葉
何時からか人を気遣う事も心配する事もこうする事が正解だと自分の意思などそこには存在しませんでした
こうすれば褒められるかも知れない、何もせずして褒められることは無いと
肝心の人達は結局1度も褒めて貰えませんでしたけど
ｸﾛﾛ「ん・・・」
A「少年！起きましたか、良かったです」
この良かったと安堵するような言葉すら、感情すら演技で偽物なのでは無いかと自分の事が分かりません
シリウスもキブシも咄嗟に出た言葉は嘘じゃない、本心だと言いますが私にはやはり分かりません
ｸﾛﾛ「A、さん、おはよう」
A「おはようございます、よく眠れましたか？」
ｸﾛﾛ「寝過ぎて頭が痛いな」
A「クスクス私も昨日そうでしたよ、同じですね」
ｸﾛﾛ「そうか。皆は？」
A「マチ以外は起きて昨日話しました、少年頭痛以外で何処かおかしな所はありませんか？」
ｸﾛﾛ「問題ない」
顔色もそれ程悪くないです、かなり成長していてもう少年と言う歳でも無いです。パッと見18歳くらいでしょうか？実際年齢は25、6位だと思います
ﾏﾁ「んぅ、ふぁ〜Aねぇ？」
A「おはようございますマチ、まだ眠たいのですか？」
ﾏﾁ「んにゃ？んーうん、ぎゅーってして欲しい」
ｸﾛﾛ「昔に戻ったみたいだ」
A「ギュー マチは温かいままですね。わっ、少年？」
後ろから抱き着かれて思わずビックリした声が出ましたよ
少年は身体はそんなに熱くないのに首元に回された手が熱いです、照れてるんでしょうか？
私だけが止まっていた時間で少年達は成長してしまいました、その成長が見れなかったことが少し悔やまれます
コンコンコン
ガチャ
俺「お取り込み中だったか？」
A「そんな事ないですよ。おはようのギューをしていただけです」
ｸﾛﾛ「キブシおはよう」
俺「おはよう、マチも起きたのか？」
A「抱き締めてる間に寝直してしまったようです」
俺「そうか、起きて良かった。フェイタン達は先に行かせたから俺達も行くぞ」
A「キブシ、マチをお願いできますか？」
俺「んぁ？あぁ」
お姫様抱っこですか、起きたらマチに殴られそうですね〜
少年をそのまま背負って向かう事にしました
何となく離れるのが名残惜しいと思ったので
ｸﾛﾛ「温かい」
A「ふふ、温かいですね」
心がふわふわして温かくて離れると寒くて冷たく冷えていくんです
この感情に名前が付くのなら、なんという名前が付くのでしょうね？
この想いはきっと偽物じゃないと思いたいです
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作者名：めーめ | 作成日時：2018年1月30日 9時
