可愛い教え子は幻影旅団

クロロ=ルシルフル、2 ページ10

まるで夢の中にいるようだ、本当は死んでしまったのかもしれない。それでも最後にこんな夢を見られるのならと思うくらいにな
プリンを食べ終わってほっと息をついてから落ち着いた
落ち着いたから気付いた。声と一瞬見えた髪の色だ、もしかして助けてくれた人だろうか？と

ｸﾛﾛ「俺はクロロ、貴方が助けてくれたのか？」

A「傷の手当ての事ならそうですね。明日には多少動いても傷口が開くことは無いでしょうけど大人しく寝てなさい。朝食くらいなら作るから」

ｸﾛﾛ「・・・感謝する」

A「素直な子は嫌いじゃないわ。もう眠いんでしょ？また朝にでも顔を出すから安心して寝なさい」

ｸﾛﾛ「そうか。分かった」

今自分でもシュンとしているのが分かる
帰って欲しく無い、迷惑かも知れないけど
もしかしたら俺が思ってる事が伝わって妥協してくれたのかも
そう思うと申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが同時に溢れ出た
夢から覚めたくないような、幸せな夢で終わりたいような微妙な気分だった

ﾌｨﾝｸｽ「―――それでクロロとの喧嘩後に少しずつ話すようになってな、年上は危険で怖いと思ってたのにクロロはそうじゃなくてオレたちに合わせてくれたんだ」

A「それは嬉しいね！ん、少年起きましたか？」

ｸﾛﾛ「起きた。俺の話してた？」

ﾌｨﾝｸｽ「/////してねぇよ！クロロを信用した話なんて！」

ﾏﾁ「フィン自分で教えてる！」

ﾊﾟｸﾉﾀﾞ「クロロ何処から聞いてたの？」

ｸﾛﾛ「フィンクスが俺達に合わせてくれたって所だけだ。どんな話をしていたのか気になるな」

A「クスクス 聞かれたら恥ずかしいでしょうからやめてあげなさい」

ｸﾛﾛ「そうか、残念だ」

一体何をこの人に教えていたんだ？
フィンに問い詰めれば知れるかもしれないがそれは余りしたくない
知っておかなければならない訳じゃないし俺から俺の事を聞くのは少し恥ずかしい

A「少年気分はどうですか？」

ｸﾛﾛ「もう大丈夫だ。自力で起き上がれる」

A「それでももう2、3日は様子を見に来ますね？少年あの薬にそこまでの効果はありませんよ」

ﾏﾁ「良かった！クロロ心配した！」

ﾊﾟｸﾉﾀﾞ「お腹空いてない？Aさんが用意してくれてるのよ」

ｸﾛﾛ「Aさん？貴方はAさんって言うのか？」

A「言ったつもりでした、Aです。好きに呼んでくれていいですよ。」

Aさん、Aさん、Aさん。覚えた
俺と違って綺麗で不思議な人だ

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