【ツイステ】厄災の子Ⅱ (ページ41)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:27,889 hit

幼い声...Ⅱ ページ41

＿＿＿＿＿＿＿＿＿in？？？

閉じた瞼を開けるとAには見なれた
真っ暗な光景が広がっていた。

リドルを探すべく、歩みを進めると
真っ暗な景色に映像が流れる。

「一度でいいから
【真っ赤な苺が沢山乗ったタルト】
が食べてみたいな」

映像には、誕生日の時や

「【トレイ】や【チェーニャ】と遊ぶのは
すごく楽しかった」

唯一の自習時間の思い出が流れていた

『こんな風に笑うんだ...はじめて見た』

「はじめて食べたタルトは、すごく甘くて
食べた事がないくらい美味しくて

...夢中になって食べた＿＿＿＿＿＿＿＿＿

【時間を忘れて】＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

そこからはノイズが激しくなり、映像がブツン
っと切れ、もとの真っ暗な光景に戻っていた。

『リドルさんも君みたいに素直になったらいいのにね？』

Aの右手をギュっと握りしめながら
コクリと頷く黒い影

ﾘﾄﾞﾙ「素直になんてなれないよ...
お母様の決めたルールは絶対なんだ」

急にスポットライトが当てられる。

そこにはうずくまるリドルの姿があった。

『どうして絶対なんてわかるのですか？』

苦しそうに話す彼に触れるため、歩みを進める

ﾘﾄﾞﾙ「優秀なお母様はいつでも正しいはずだから...」

『とても尊敬してるのですね』

一歩、一歩

ﾘﾄﾞﾙ「あぁ、でも何でだろう？
何故だかとっても胸が苦しいんだ。」

彼に触れられる距離に来ると、黒い影がギュっとリドルを抱きしめる

「やっと、やっとキミに触れられた...！」

ﾘﾄﾞﾙ「キミは？」

『この子はリドルさんの胸の苦しみから助けようとしてるんです。それに、助けようとしてるのはこの子だけじゃない。』

今もユウさん達が何とかしてくれてるはず

『さぁ、戻りましょ？』

手を差し出すが拒まれてしまった

ﾘﾄﾞﾙ「戻れない。皆も、キミの事も傷つけてしまった」

『確かに、あの薔薇の木は痛かったですよ？
治癒魔法で無理やり治したいせいで、痛みは
残るし...

でも、リドルさんの初めての喧嘩相手になれたのなら、この痛みも良い思い出です』

ﾘﾄﾞﾙ「思い出...」

『それに、リドルさんだって本当は皆に
言いたい事、話したい事があるのでしょ？』

そして私は、リドルさんの有無も聞かずに
腕を引っ張った。