決戦日... ページ33
＿＿＿＿＿＿inハーツラビュル寮
バラの迷路
「おい、聞いたか？ローズハート寮長に決闘を
挑む奴がいるらしい」
「あの寮長に？正気とは思えねぇな。
5秒で首をはねられて終わりだろ」
今日は決戦日。
朝早くにもかかわらず
バラの迷路には人だかりができていた
ｸﾛｳﾘｰ「これより、ハーツラビュル寮の寮長の
座をかけた決闘を行います。
挑戦者はエース・トラッポラ、
デュース・スペード。挑戦を受けるのは
現寮長であるリドル・ローズハート」
たんたんと進行を進める学園長
ｸﾛｳﾘｰ「では、決闘の錠に従い、挑戦者の
ハンデである魔法封じの首輪を外してください」
リドルさんがスイッとマジカルペンを振ると
2人の首輪が消える
ｴｰｽ「あー、やっと首輪が外れた！」
ﾘﾄﾞﾙ「どうせすぐまた付けられる事になるんだ
つかの間の解放感を味わうといい。
キミたちがボクに決闘を挑むと聞いて耳を
疑ったよ．．．本気で言ってるのかい？」
ｴｰｽ「あたりまえじゃん」
ﾃﾞｭｰｽ「冗談で決闘を挑んだりしません」
バチバチっと火花が出そうな程の視線のぶつかり合い
ｹｲﾄ「リドルくん、今日の午後のお茶の用意は
どうする？」
ﾘﾄﾞﾙ「愚問だね。ボクのお茶の時間は毎日
キッカリ16時とルールで決まっている」
あらら、紅茶の話とは随分余裕だね
ﾘﾄﾞﾙ「1人ずつ相手するのも面倒だ。
2人纏めてかかっておいで」
「「寮長！軽く捻っちゃってくださーい」」
女王様の機嫌を取るトランプ兵のように
外野組が騒ぐ
『ずいぶんな言われようだね』
ｸﾞﾘﾑ「カンジ悪いんだゾ！」
ｴｰｽ「こっちだって作戦くらい立ててきてるっつーの！」
作戦と言っても、できるだけリドルさんの
注意をデュースさんが引き付ける。
そこをエースさんの魔法で仕留めるという
なんともまぁ...
ﾕｳ「単純な作戦だよね」
1年生だからこんなものかとも思ったけど
これじゃあまりにも太刀打ちできないから
少しだけアドバイスしたけど．．．
うまくいくかな？
ｸﾛｳﾘｰ「私が投げたこの手鏡が地面に落ちて
割れるのが始まりの合図です。
では...レディファイッ！」
小さな鏡が地面に落ち、砕けた。
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作者名：ikanosuke | 作成日時：2020年8月30日 0時
