休息... ページ13
『．．．ふぅ』
やっと、やっと全部作り終えたー！
目の前には、数十個はあるだろう
ボールいっぱいに、先程トレイさんに見本を
作ってもらったような
フワフワの生クリームがキラキラと輝いていた
ﾄﾚｲ「Aすまない遅くなった＿＿って
これ全部Aが作ったのか？」
ﾕｳ「すごい量の生クリーム」
ｸﾞﾘﾑ「んー！このクリーム美味いんだゾ！！」
『私の努力の塊をつまみ食いするとはいい度胸だな！』
グイッとグリムの首根っこを掴む
ﾃﾞｭｰｽ「食い意地しかないのかコイツは」
ｴｰｽ「それな。
まぁ、これだけの生クリームがあれば＿＿
ﾄﾚｲ「残念ながら少し足りないな」
え！これだけあんのに！？」
ﾄﾚｲ「お前たちがたくさん栗を取ってきてくれたからな」
え、もうヤダよあれを混ぜるの
普通に腕が限界。
ﾃﾞｭｰｽ「僕、買ってきますよ。
学内の購買部で売っていますか？」
ﾄﾚｲ「あの店、だいたい何でも揃ってるから
置いてると思うぞ。
ついでに他にも買い出し頼んでいいか？」
サラサラッと紙にペンを走らせ
買い物リストをデュースに渡す
ﾃﾞｭｰｽ「牛乳に卵、缶詰もか...
1人じゃ少しキツイな。
監督生、すまないが一緒に来てくれないか？」
ﾕｳ「購買部ってどこの世界にもあるんだ...
いいよ、息抜きに外の空気吸いたいし」
ｸﾞﾘﾑ「オレ様も行くんだゾ！
もう粉をマゼマゼするの疲れたー！」
ﾄﾚｲ「よろしくな」
ｴｰｽ「『いってらー / しゃい』」
3人を見送り、やっと一息つくと
良い香りが鼻をかすめる
ﾄﾚｲ「さっ、紅茶でも飲みながら俺たちも休息といこうか」
ｴｰｽ「ラッキー！」
『ありがとうございます。』
紅茶を一口飲むのと、力んでいた体の疲れが
スッとほぐれ、『はぁ、』と一息つく
買い出し組が戻ってくるまで、私たちは
自身の兄弟の話や出身地などの他愛のない話を
しながら、至福のひと時を過ごした
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作者名：ikanosuke | 作成日時：2020年8月30日 0時
