9 色 の 光【 あ か が み ん ク ラ フ ト 】

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【ともside】

ｻﾞｰｰｰ雨の中二人で歩いていた。
すると隣の規則正しい足音が止まったことに気づいた。

とも「クミ？」

クミ「あれ…」

クミが指を指した先にはこの大雨の中、傘もささずに立っている小さな女の子だった。

とも「なんか世の中変だよね〜」

面白半分で言ったつもりだった。
でもクミは真剣にその子を見ていた。

とも「クミ？！」

何を考えているのかクミはその子の方へ歩き出した。
ついて行ってみると遠くからみたら小さかった女の子は平均よりかは小さいくらいの普通の女の子だった。
そしてクミは話しかけた。

クミ「ねぇ。」

すると女の子は勢いよくこっちを振り返った。




【Aside】

？「ねぇ」


なに？だれ？どうして私を見つけるの…
でもどこか温かみ…いや、安心感があった。

？「傘は？」

あ、本当だ私傘ないんだった。おかげで服はビシャビシャ。あーあ。でもあと少しでこの世界からはお別れだ。

？「おいで」


はっ！！

母親『おいで』

何故か優しい頃のお母さんが頭に出てきた。そうだよ…私は………………




？「……ぇ……ぶ……？」

私_______________死ねたのかな








【クミside】

何故か雨の中立ち止まっている女の子を見ると放っておけなかった。
でも彼女は何一つ話さなくて


ﾊﾞﾀｯ




倒れてしまった。


クミ「…？！ねぇ……大丈夫？」

とも「連れて帰る？」

クミ「犯罪」

そんなこと言ってもやっぱりすごく心配だった。

クミ「.........連れて帰ろ」

とも「ふふwwうん。」

女の子をともがおんぶして家まで連れて帰ることにした。
でもなんでだろう。私がこんな風に人を助けたいって思ったの。

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