9 色 の 光【 あ か が み ん ク ラ フ ト 】

#13 ページ13

【アイクsaid】

自分がいない間にAに酷いことがあったんだ。

守りたい。
ずっと一緒に居たい。


大好きなんだ。





A……Aが好きで好きでたまらないんだ。




【クミsaid】

学校にて。

Aとあらかじめ書いておいた紙を持って校長室に来た。



校長「姫城さん、なんですか。ここまで来て。」


校長からもひどい扱い。
最低だ。でも今私が出たらいけない。

なんでかって、
『クミさん。私ちゃんと1人でやります。だから何も言わないでくださいね！』

勇気を出せたから。
少しづつ歩んでいるA
成長が感じられるんだ。


『私は特進クラスを抜けます。』

校長「お、やっと退学する気になりましたか？」


この学校は校長先生が全員違うらしい。
ハゲ校長はこの学校は特進クラスしかないと思っているのか？

馬鹿なのかな……？？


『普通科に異動します。』

そう紙を差し出したとき校長は

校長「退学じゃないのか(ﾎﾞｿｯ)」

そう言った。私はもう限界だ。


クミ「ちょっと！！！！！」



あっ

校長とAがバッとこっちを向いた。
やっちゃった。

私の悪い癖だ。

クミ「Aごめん。」


Aはやっぱり言うと思ったと言うようにふわっとした笑顔で首を振った。

校長「誰だね。君は。もういいよ。話は回しておく。絶対に特進クラスに戻ってくるんじゃないよ」



校長室を出るとAは震えていて崩れ落ちた。

クミ「大丈夫だよ。A頑張った。」



素直にそう思った。



【Asaid】

話したくて話したくてうずうずした。
でもどうしても口は動いてくれなくて。


あの校長先生が怖くて。

校長室にいるのが怖くて平然を装うのもびっくりするくらい疲れた。

校長室から震えた足で頑張って出たのが私の限界で、崩れ落ちてしまった。

クミさんは本当に優しい人だ。


クミ「大丈夫だよ。A頑張った。」

褒めてくれたんだ。何もしてない。それが普通だってわかってるのに。
どうしても嬉しかった。


あとはあの忌々しい家族との…いや、考えない。





それを逃げてるというのか……？？





※#12を訂正、更新しました。

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