9 色 の 光【 あ か が み ん ク ラ フ ト 】

#12 ページ12

母親「なによっ！私のこともわからないくせに！」

A「わからないよ！私はお母さんじゃない！」

母親「お父さんの「なんでもお父さんのせいにするの？！」」

母親「…………」

A「もうやめてよっ！！！！」

母親「憎たらしいわね！！本当に私の子供なの？！」

A「そりゃあ似たよね！お母さんの憎たらしいのが遺伝なんだから！」

母親「鬱陶しいなぁ！！！」


ｶﾞｼｬﾝｯﾊﾞﾘｰﾝ





A「ﾊｯ!!!!!!!!!!!」

母親「あんたは何もわかってないのよ！産まなければよかった！！！」




「産まなければ」「産まなければよかった。」
「産まなければ……」



バサッ！！！



夢……か…





そう、この夢。
あの人が私に花瓶やお皿を私に投げつけた時。私は言葉を発する権利を失った。


それからだ。何も言えなくて口が動かない。
嫌われるのが、傷つけるのが怖くて。
でも言わないと逆に嫌われる一方だった。





はぁ……明日は学校。
今日……みんなに話そう。

学校のこと。全部全部。




【ともsaid】

A話したいことがあります


朝起きるとこんなLINEが。
Aちゃんがやっと自分から話してくれるのかと思うとちょっと嬉しかった。

なんでもいい。暗いことでもいいから最後まで聞こう。







【ＮＯsaid】

LINEにて

A 学校は赤倉高校です。ちなみに特進クラス。私は勉強だけは頑張ってたから。でもそろそろ学校へ行かなきゃならない。明日…学校行きます。でも何されるか分からない

A 怖いです。すごく怖い。私のわがまま聞いてほしいです

A 明日だけでいいです。学校に普通科に入学する様にお願いに行って家族(？)に別れを言うのについてきてくれませんか？

A えっと…いや、ごめんなさい……

クミ もちろん。

アイク 普通科……自分とＹさんがいますよ。もちろん大歓迎です。家族の所にもついて行きます！





【Asaid】

嬉しい。よかった。


これでもう大丈夫。怖いものは無い。



ちゃんと自分と……みんなと……








向き合おう

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