#34 ページ38
〜伊野尾〜
伊野尾「愁弥くん死んじゃったんだ」
A「ぇ……」
そりゃそうだ。
あんなに大事にしてくれた人が大事な人が好きだった人がいなくなるとこうなるに決まっている。
いつもなら絶対大声で泣くと思っていた。
でも今目の前にいるAちゃんは違うかった。静かに涙を流してしゃくりを上げながら声をこらえて泣いている。
A「…………」
伊野尾「…………」
静かな沈黙が病室に流れる。
Aちゃんを抱きしめて一緒に泣いていた。_______________
何時間経ったのだろうか。
Aちゃんは涙を流して眠っていた。
あたりは暗い。
スマホを覗き込むと【19:00】もうそんな時間だった。
病院の子供たちはもうちょっと遅い時間にカウンセリングルームに来る。
このままAちゃんを1人にするのは可哀想すぎる。そう思い愁弥くんから貰ったタオルケットとくまの人形を持ってカウンセリングルームへ向かった。
〜裕翔〜
Aちゃんの様子を見に行くために病室へ行った。けれど誰もいない。
伊野尾ちゃんとどこかへ行ったのかな
なんだか妙に広い病室。
愁弥くんの存在はすごく大きかったんだ。
きっとAちゃんの心は自分たち以上に穴が空いているだろう。
いつもよりもAちゃんに気を向けておくのが必要だ。
カウンセリングルームへ行くと…
タオルケットをかけられて寝ているAちゃんとノートに何かを書いている伊野尾ちゃん。何を書いているかはわからない。
裕翔「伊野尾ちゃん」
Aちゃんを起こさないように小さな声で呼びながら近ずいた。
伊野尾「んー？」
伊野尾ちゃんが無理しているのはわかっていた。ココ最近Aちゃんを任せっきりで休みもなかったはず、しかも愁弥くんがいなくなった今Aちゃんの事でもっと負担をかけるだろう。
裕翔「今日は早く帰ってもいいよ？」
伊野尾「いや、大丈夫だよ。」
裕翔「疲れて倒れられたらAちゃんが心配しちゃうし」
伊野尾「今はAちゃんのそばにいてあげたい」
裕翔「明日早く来てよ。夜は面倒見るから。」
伊野尾「ほんと？」
裕翔「うん。薮くんがだけど」
伊野尾「なんだよwww」
だって今日は皆疲れているはず薮くんは明日の朝までいるからね。
裕翔「今日は早く帰ろ」
伊野尾「うん。」
またいつかAちゃんの体調、精神面が治ったら前みたいに涼介を含め皆で笑えるといいな。
※あ、終わりじゃないですよ！！
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たぁちゃ！ - すごく面白くて気に入りました (10月10日 12時) (
レス) @page17 id: 0f0267db16 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈って言います(プロフ) - 彩優さん» ありがとうございますううううう！これからも待っててくださいねぇ (2018年2月18日 9時) (レス) id: ebef2c5199 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - お気に入り作者に追加しました！いつも楽しみにこの小説見てます！これからも更新楽しみにしてます！ (2018年2月17日 20時) (レス) id: 6440c5dbc5 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈って言います(プロフ) - このアカウントですぅぅぅぅぅぅ！！ (2018年2月17日 19時) (レス) id: 1bc89ec548 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふゎら。 x他1人 | 作成日時：2017年12月23日 18時
