宮侑と別れまして【宮侑】 (ページ21)

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21話ページ21

侑くんは私が烏野高校と稲荷崎高校のどちらも応援すると言ったのが不服なのかずっと"飛雄くんはいとこや"と繰り返しぶつぶつ隣でしかめっ面しながら呟いている

噂をすればで私達の目の前に飛雄が通りかかりこちらに気がついた

「あ、A…と宮さん？」

なんで一緒にいるんだろうと思っていそうな不思議そうな顔をしている飛雄

「俺は次いでか！」

隣でツッコミを入れている侑くんはほっといて飛雄に話かける

『飛雄はこれからアップ？』

「あぁ、それでなんでAが宮さんと一緒に…」

私が"それはね"と説明しようとするよりも先に隣にいる侑くんが私の肩に手を回し引き付け口を開いた

「Aは俺の彼女や」

侑くんは"彼女"という言葉を強調させながら喋る
それを聞いた飛雄は目を大きく開きびっくりしていた

『飛雄に伝えるの遅くなってごめんね』

侑くんの腕から逃れ飛雄に謝る

「いや…別に…」

言葉数が少なくなるほど驚いているらしく、少し申し訳ない気持ちになった

「そゆ訳や。せやから、Aは俺の応援をするんや」

「いや、俺の応援です」

2人はバチバチと睨み合っている、これから当たる対戦相手ということもあるだろう

今日の敵は明日の友ということわざがあるくらいだから明日にはきっと仲良くなっているだろうからバチバチと睨み合っている2人をほっとくことにした