宮侑と別れまして【宮侑】 (ページ20)

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20話ページ20

1月6日春高バレー2日目

今日は烏野高校対稲荷崎高校の試合の日だ

会場で侑くんを探すと割と早く見つかり侑くんの方も私を見つけたらしく駆け寄ってきた

「応援に来てくれたんやな」

『まぁ、昨日からいるんだけどね』

昨日は烏野高校の応援の為に初日から東京に来ていた

「それより今日はどっちを応援するん？まぁ聞かなくても稲荷崎やんな」

『いや、どっちも応援するかな』

烏野高校には飛雄もいるし稲荷崎は通っている高校のうえに侑くんもいるからどっちも応援しようと私は思っている

「はぁ！？普通彼氏がいる稲荷崎応援するやろ！飛雄くんはいとこやで！いとこ！」

意味がわからないみたいな表情をしながら大きな声で"いとこ"を何回も強調しながら反対をする侑くん

『いとこだけどどっちも応援したいの』

「はっ、結局勝つのは稲荷崎やけどな」

『頑張れー』

「軽っ！」

侑くんのツッコミを軽くスルーしながら会場内を侑くんと歩いていく

侑くんは"高校Ｎｏ．1セッター"と呼ばれすごく有名だ、それに女性達がうちわを作る程のアイドル扱いに月刊バリボーに特集を組まれる程の実力、関西弁を喋るイケメン

スペックが高すぎて隣にいていいのかと不安になる時が最近は多々ある

今だって周りの女性達は目がハート状態だ

彼氏がこんなにモテるってことはそれだけ魅力があるってことだから嬉しいんだけど気にはしてしまう

きっと今日の試合でさらに侑くんのファンが増えることだろう…