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4話 ページ5

『ただいまー』


帰るとお母さんが夜ご飯の準備を終えて待っていた


「おかえりA」


テレビの前のソファにバタッと倒れ込む
今日はあんなことがあって疲れているのだ
今日ぐらい許して欲しい


「ほら、手を洗って着替えてきなさい。あと真央のこと呼んできて」


『はーい』


しぶしぶソファから立ち上がり階段を上がる
自分の部屋に行き、ネクタイを緩めブレザーとスカート、ワイシャツを脱いで着替える
そしたら隣の部屋にいる姉さんを呼びに行く


『姉さん夜ご飯だよ』


「はいはーい」


ゆるーい返事をしながらドアを開ける姉さん
姉さんとは双子なので似てはいるが、姉さんは凄く美人だけど私はそうでもない


姉さんとリビングに戻り、2人で手を合わせお箸をとる


『「いただきます」』


ガラスの食卓テーブルにガラスのローテーブル高価なクリスタルでできたやたらと高そうな照明
家族全員が揃うことはあまりないので余計に寂しく感じるリビング
お父さんは東京で会社を経営している、なので一般的には小金持ちと言うやつだ。だからといって何もないけど


「最近どーなの?あれは」


『まぁぼちぼちかな』


あれとは私が趣味で自分でデザインし、縫製まで手がけてその洋服をネット販売していることだ


『姉さん、新しいデザイン考えたんだけど後で見てくれる?』


「いいよー」


食べ終わり食器をキッチンに持っていく
私は階段を上がりそのまま自分の部屋に戻った


ベットに横になりならがら考える
なんであんなことになってしまったのだろうか
私は何もしていないはずだ


布団に潜り込みただただ私は何もありませんようにと神様にお願いをするばかりだ

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作者名:黒猫 | 作成日時:2020年4月16日 21時

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