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17話 ページ18
文化祭2日目、天気もよく文化祭日和だ
朝、クラスに集合すると衝撃的なことが告げられた
エリザベート役の子が2人して熱を出したらしい
ありえないはずだけど現時点でありえないことがおきてしまっている
代役は他にはいないので私1人でやらなければならない
笹原さんが心配してくれていたけど大丈夫だよと言い、1日エリザベート役をやることになった
忙しくも楽しかった文化祭の終わりが近づく
夕方になり校庭の真ん中にはキャンプファイヤーの形に木材が組まれ始めた
今年の文化祭ももう終わりだ、楽しいことは一瞬で終わってしまう
エリザベートのドレスを脱ぐのは名残惜しかったので着替えなかった
結衣は彼氏がいるので彼氏とキャンプファイヤーのある校庭に行くそうだ
私はこの姿のまま校庭には行けないので、綺麗にキャンプファイヤーが見える空き教室に向かう
空き教室に向かう途中で声が聞こえた
「あのっ……私……」
告白かと思い私はその場を離れようとした
でもある言葉を聞き、私の足は地面に吸い付いたように止まってしまった
「侑くんが好きです！」
侑くんに告白していた
この声をどこかで聞いたことがあった
それは演劇のレディ・ルフナ役の子の声だ
侑くんがなんて返事をするのか聞きたいようで聞きたくなかった
なぜこんなことを考えているのか自分でもわからない
結局後者が勝ち、私はその場を後にした
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作者名：黒猫 | 作成日時：2020年4月16日 21時
