宮侑にたたかれまして【宮侑 】

10話 ページ11

数日後


「Aー！衣装どうなっとる？…ってやば！」


被服室の光景を見て驚いている結衣


今の被服室はドレスの型紙から糸や布、その他もろもろ全て机の上に広がっている


『順調かなーそこに3着できてるよ』


動かしている手を止め左手で指す


そこには私がつくった衣装がトルソーに着せ置いてある


「これ…すごい…」


今終わっている衣装は殺された令嬢の衣装だ
その衣装はワンピース型で一見華やかではなく地味に見えるが落ち着いた色で令嬢のドレスにふさわしい衣装となっている


「血のりで所々赤くするの勿体ないで…」


『しょうがないよ…』


本当はこのまま綺麗にしておきたいが、お化け屋敷なので血のりで赤くされてしまうのはしょうがない



「じゃあこれ持ってくで」


『はーい』


結衣が衣装を持って被服室から出ていった


あとはエリザベートと王子の衣装、展示物か…


猶予はあと2週間…


自分の頬を叩き気合いを入れる


『よしっ頑張ろ！』

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