きみがため二【呪術廻戦】【禪院直哉】【五条悟】 (ページ8)

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8話ページ8

今日は祝日で任務もなく家でのんびりと過ごしていた

時計の針が12時を回った頃、無機質な音が部屋中に響く

何か頼んでいたかなと考えながらモニターを確認せずに玄関のドアを開けると配達員の人でもよくある宗教勧誘の人でもない五条先生が立っていた

『えっと…』

前回の騒動から五条先生に会っていなかったので気まずくなり言葉が無くなる

「邪魔するよー」

それだけ言うとずかずかと我が物顔で入っていく五条先生

とりあえずと思いキッチンで紅茶を淹れる

アールグレイが置かれたトレイに視線を落とし、少し考えてからクッキーを追加した

トレイを持ち上げ部屋に向かう、部屋には既に五条先生が座っていた

『五条先生何か用事があるんですよね？』

「あるよー」

五条先生の目の前にカップを置くとこれでもかというくらい角砂糖をどばどばと入れていく

「はい、これ」

渡された紙を見てみると任務の概要がずらりと書いてある

『任務…ですか…』

「そう、僕これから出張でさ。1年3人も他の任務にあたってるし、空いてる人がAしかいないんだよね。」

『それは構いませんが…』

見る限りそこまで大変な任務ではなさそう

紙から視線を上げると五条先生はテーブルから身を乗り上げて近ずいてくるので咄嗟に目を瞑る

「髪に何か着いてたから取っただけたんだけど、え？なに？期待しちゃった？」

目を開けるとにまにまと小馬鹿にするように笑う五条先生

『…っ！してませんから！』

「ほんとにー？」

『ほんとですから！早く任務にでも行ってください！』

五条先生を追いやるかたちで部屋から出す

「はいはい、じゃあまたねA」

最後に五条先生は私の頭を数回撫でて行った