3話 ページ3
名前を聞いた瞬間自然に身構えてしまった
禪院直哉、名前は聞いたことがある
男尊女卑で男女共同参画社会とか男女雇用機会均等法等をフル無視しているような男だと
『アンチフェニミズム…』
「ひっどい呼び方やな〜直哉さんって呼んでもいいんやでAちゃん」
『結構です』
じゃあなぜそんな人が私と結婚するなどと言っているのか疑問に思う
そもそも禪院家が吾妻家のような下の家からましてや正式な吾妻家の人間でない私を迎え入れるとは考えれなかった
「禪院家にあらずんば、呪術師にあらず。呪術師にあらずんば、人にあらず。」な血統大好きだと真希ちゃんから聞いたことがある
そんな禪院家がなぜと考えが混沌として雲のごとく動く
「なんでって考えてる顔やな、教えてやってもええけど結婚します言うのが先や」
『帰ります…』
このままの状況ではペースを持っていかれて丸め込まれてしまう
早く帰らなきゃと言う気持ちに押され立ち上がる
「拓斗」
「はい」
立ち上がるのと同時に襖が開きそこには吾妻拓斗がいた
パチッと指と指が擦れる音がする
意識が遠のいていく、深い深い闇の奥に……
382人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒猫 | 作成日時:2021年2月28日 21時