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どうして




前の私達みたいに、仲のいい関係に戻れたと思ってたのに




そう思ってたのは私だけ...?




すると、私の心の中を読み取ったかのように




椅子の下で繋ぐ太輔の手に力が込められた。




「...」




藤「今日、このまま一緒に帰ろうか」




「...えっ?」




きっと彼は、このまま私を1人にしないように気を遣ってくれた




ここまま1人で帰っても




余計な事...裕太の事を考えてしまう。




─────




「おじゃまします」




玄関を開けると部屋いっぱいに太輔の香りがした




藤「とりあえず、乾杯でもしましょうかね。笑」




付き合ってから太輔の家に来るのは初めてで




なんだか急に緊張しちゃう




太輔とのお酒は、いつもびっくりするくらいに進む




だんだんと酔いが回ってきた頃




藤「A大丈夫?笑」




「ん〜...やばいかも。そろそろお皿洗ってくるね♪」




今日は飲み潰れないようにしないとね。




──── ジャーーッ




勢いよく流れる水の音




こうやって、裕太への思いも全部流れてくれないかな




全部全部、キレイさっぱりに。













.










藤「A。」




その瞬間、背中に優しい体温を感じた




藤「今A、モヤモヤしてるでしょ」




お腹に回った腕に力が込められる




「...っ、」




藤「無理に聞かないから」




藤「今は、俺がこうしてたいだけ。」




「...」




私、太輔を不安にさせちゃってる




ここは素直に打ち明けておこうかな




「...あのね、」




「さっき車の中で、付き合ってること皆に伝えたでしょ?」




藤「...ん。」




「あの時、裕太と目が合ったの。




だけど、裕太すごく冷たくて怒ってるみたいだったの」




藤「...うん、」




「車降りる時も、下向いたままで不機嫌オーラ全開だった」




藤「....」




「私はもう仲直りできた気でいたんだけど




そう思ってたの私だけなのかな。」




「でも私裕太になんかした?




なんであんなに怒ってるわけ?




「あーもう!




────きゃっ!!」




わ、わ、どうしよう...




お酒思いっきりこぼしちゃった....(汗)




藤「おーおー笑」




藤「A大丈夫?かかってない?」




「ごめんなさいっ!!!雑巾貸して!(汗)」




床もびちゃびちゃだよ...




太輔といるのに裕太のことでイライラして




私最悪だ...

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ゆきの(プロフ) - 恵美さん» コメントありがとうございます(喜)恵美さんのおかげで益々やる気出ちゃいました。これからもお付き合いください(^ ^) (2018年6月7日 0時) (レス) id: 3af92d384e (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - こんばんは…安心して読み進めたいと思います。藤ヶ谷くんとの恋愛も楽しみにしてます。 (2018年6月6日 19時) (レス) id: d7fb3062c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきの | 作成日時:2018年5月8日 17時

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