「彼女は考えを放棄した。」 (ページ4)

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主「うーん...これからどうしよっかー...」

そういえば､というようにポソリと呟くA。

主「ん...?何これ」

一々声に出すのは静かな沈黙が寂しいためである。

Aが関心を示したのは1つのリュックサックである。
Aと共に小舟に乗っていたのだが､全く気づかれていなかった。

主「私のじゃん。何入れてたっけ...」

ガサゴソとリュックを漁るA。
狭い小舟に一つ一つ出していく。

主「おぉ､私の恋人スマホさん。
モバイルバッテリーと充電器､イヤホンにヘッドフォンまであるじゃないですか。」

その他にも､着替えようの衣服や､恐らくこの世界のものであろうお金､多少の飲食物が入っていた。

主「それからー...ん?木刀...?と､水鉄砲...?まぁ良いや」

それらをもう一度リュックの中に片付けて､じゃがりこを食べる。

呑気な者である。