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昨日ピザを食べ過ぎて、朝になってもお腹が空かない。朝ごはん食べますか？と先生が聞いてくれたのに断ってしまった。これはゾムのせいや、ゾムが悪い。うん。
『先生、ベッドとか服とか貸してくれて、ほんまにありがとう』
「いえいえ、よく眠れましたか？」
『ん、寝れたよ。ずっと寝れてなかったから変な感じやけど』
「せんせ、その服もシーツもすぐ洗えよ！匂いとか嗅ぐんじゃねーぞ！」
「鬱さんじゃないのでそんなことしません」
「はぁ！？女の子が着た服とか嗅ぐやろ普通！？」
「言ってる事が滅茶苦茶や……」
いつもの制服に着替えて、髪も整える。寝ぼけた頭を起こすために水で顔を洗った。
スマホで日付を確認すると、六月十六日……私、進んだんや。
「そろそろ出発しますよ〜」
『……はーい！』
「なんや？スマホの画面ばっかり見て」
『ううん、なんでもない』
「まあまあええやないか、俺らだってさっきからめっちゃ見とるし」
「みんな考えることは同じでしょ」
玄関で靴を履いたショッピ君は、スマホを見て嬉しそうに笑っている。続いて靴を履いている大先生に、はよしろと小突いてるゾム。隣でスマホを見てるグルッペンお兄ちゃんとトントン。玄関の外で扉を開けとるエーミール先生。
これから先どんなことがあっても、この人たちの味方でいよう。助けられた分、お返ししていこう。だから、私は生きなきゃ。
歩いて学校へ向かう。丁度登校の時間で、同じように歩いている生徒がたくさんいる中に私たちも紛れた。
おはよう、Aちゃん。あ、おはよーA！Aさんおはよう。
みんなが挨拶してくれて、それに笑顔で返す。そんな今までの当たり前がどれだけ大切なものなのかを知った。胸のあたりが暖かくて、じんわりするわ。
「A？」
『……！？』
「ああ、やっと見つけた……！」
学校にいるはずのない人物が、こちらを見て笑い近づいてくる。顔を見て、声を聞いて、私は呼吸の仕方を忘れた。
「門限になっても帰って来うへんし、学校に電話しても出んし、めっちゃ探したんやで？ほら、今日はもう学校はええから帰ろう？」
『……っ』
「誰やこのおっさん」
「……Aの父親だ」
「グルッペン君だったのか、どうしてうちの子をちゃんと帰してくれなかったんだい？しかもそんな、僕が知らない男をAちゃんに近づけて」
「はぁ？父親かなんか知らんけどこっちは幼なじみの腐れ縁や！」
。
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人妻すここ(プロフ) - 魔王さん» コメントありがとうございます、最高という言葉をいただけてとても嬉しいです、こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました！ (2021年3月26日 5時) (
レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
魔王(プロフ) - 一気に読んでしまいました！！正直最高過ぎて最後泣いてしまいました！！素敵な作品をありがとうございます！！ (2021年2月20日 22時) (レス) id: 647071a1ea (このIDを非表示/違反報告)
人妻すここ(プロフ) - 都築さん» ありがとうございます、その言葉がとても嬉しいです。ゾンビももう少しで二章が始まるので少々お待ちください…！コメントありがとうございました。 (2020年7月29日 6時) (レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
人妻すここ(プロフ) - 猫目さん» 一気読みしていただいてありがとうございます。結構重苦しくて万人受けしないので大好きと言っていただけて安心しました。コメントありがとうございます。 (2020年7月29日 6時) (レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
人妻すここ(プロフ) - 矩華さん» 一気読みありがとうございます。番外編は考えていなかったんですが、コメントいただいて面白そうだと思ったのでいつか書きます！その時はまた読んでいただけると嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2020年7月29日 6時) (レス) id: 89365ba13c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すこ | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/home
作成日時：2020年4月1日 15時
