Love me do. (ページ8)

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mm side

教えてもらった居酒屋へ向かうと顔を真っ赤にした阿部くんが康二くんの隣ですやすやと眠っていた。

「なに、どんだけ飲んだの」

「言うとくけど阿部ちゃんコップ一杯分しか飲んでないで、そうとう弱いんやな」

「ったく…あんだけ言ったのに」

呆れながらも気持ちよさそうに眠っている阿部くんの頭を撫でた。

こんな可愛い顔、俺以外に見せないでほしいんだよなー…。

「阿部ちゃんな、めめも気づいてるだろうけど素直じゃないんよ恋愛に対してわな。でもめちゃめちゃ寂しがり屋さんやし、めめのこといちばん大好きやからこれからも大事にしてやってな」

右手に掴んだお酒を飲みながらそう言う康二くん。

いや、クソかっこつけて言ってるけど康二くんも顔真っ赤なんだよ。

「二人でなに話してたの」

「んー？えっとなー、阿部ちゃんが相談のってほしい言うてな。目黒って俺のこと本当に好きなのかなとか、俺からもっと好きだよって行動にうつしていいのかなとか、最後までめめのことで持ちきりやったよ」

康二くんの話を聞いて俺は阿部くんのほうへ顔を向けた。

俺はモデル、阿部くんは一般人。

きっと、生きる世界が少しだけ違う俺がただの一般人である阿部くんの恋人でその関係が本当にいいのだろうかと不安でいっぱいだったんだろう。