hell in love (ページ4)

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「ふっか、昼飯コンビニでいい？」

「あーうん。ちょい待ち」

時計を見ればもう正午を過ぎていた。
洒落たファミレスや食堂へ行く同期ばっかだけど、俺らの昼飯なんてコンビニ。

こだわりなんてないしふたりともなにか食べられればいいって感じ。
翔太は特に少食だからおにぎりひとつとか。

「なんか虚しいな」

20後半の男ふたりがコンビニ飯。
せめてラーメン屋行けよってな。

「…やめろ」

翔太は思ってても口に出すなと言わんばかりの顔をした。

「ふたりともーっ！」

ドタドタとうるさい足音とともにかけよって来たのは同期の佐久間。

「ちょっと佐久間っ！お昼休みだからってオフィス走っちゃだめでしょ」

それを叱る阿部ちゃん。こいつも俺らの同期。

「そんな怖い顔しないでよ～、可愛い顔が台無し」

「…やめてって言ってるじゃんそういうの」

このふたり、性格は真逆だけどこの通り息はぴったりだし恋人同士でもある。

阿部ちゃん照れてるかわい～っ！と佐久間が言えば顔を赤くし、この光景はもう見慣れた。見慣れすぎている。

「ったく…ふっかもう行こ」

「だな」

イチャついているふたりを置いてコンビニへ向かった。