Aぇアイドルと王子様③ (ページ10)

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初めての来客ページ10

佐野side

ここがAの家？？
なんで、俺今Aの家に居るんや！？
もぅ、わけわからへんって！！

佐「なんで、俺Aの家に居って、しかも、ベッドに寝てんの？？」

『覚えてないん？急に倒れたんよ、晶哉。』

あ…あの後、倒れてしもうたんや、俺。

佐「でも、俺なんで病院とかやなくてAの家に居るん？」

『私が散歩してたら、晶哉が見えて。そしたら晶哉が急に倒れた。スマホ持ってなくて、救急車も呼べなかったから、仕方なく連れて来た。』

佐「……倒れた俺をどうやってここまで運んだん？？」

『お姫様抱っこ。』

………はぁ！？お姫様だっこ！？！？

佐「俺、結構身長デカいし、そんなお姫様抱っことか出来るん？」

『晶哉、細いし余裕だった。』

どんな腕力持ってんねん…
というか、女の子にお姫様抱っことか、人生でされた事ないで？
された事ある、男の人も聞いた事ないわ。

佐「でも、良かったん？」

『なにが？』

佐「自分のメンバーとかにも、家の場所すら教えてないんやろ？」

『あぁ…しょうがないやろ。緊急事態なんやから。』

こんな形で、Aの家に来る事になるとは…
しかも、Aの家に来たの…俺が初めてって事！？
なんや、嬉しいやんか〜。

そう思いながら、Aの顔を見た。

佐「…A、助けてくれて、ありがとう」

『どういたしまして。』

お姫様抱っこされて運ばれたのはアレやけど、俺はAという王子様に助けられて、ただただ嬉しくてたまらなかった。