Aぇアイドルと王子様③ (ページ4)

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顔を出した王子様達② ページ4

末澤side

あぁ、もうゆっくり出来る思うたのに、コイツら来たせいで、余計うるさなったわ…

藤「トリスタ？なんそれ？？」

福「Trick StarS、略してトリスタ。今人気絶頂のリアル王子様ですよ。
今までイラストでしか、活動してなかったんですけど、この雑誌でついに顔出ししたんです！顔出しても、変わらずキラキラリアル王子様♡もう、俺はテンション爆上がりですよ！！！もう、メロメロですわ！！♡」

ガチ勢よ…詳しい説明ありがとう…

藤「はぁ？リアル王子様ぁ？？なんやねん、それ？」

和「丈くん、野球しか興味ないから笑」

流「まぁ、丈くんなら知らなくても、当然ですよね。今人気絶頂なんですよ？Trick StarS。」

末「ここに雑誌あるんやから、見てみたらええやん。ほら。」

そう言って、俺は丈に雑誌を渡した。

藤「なんや、ただの王子様のイラストやん。」

佐「次のページから、本当の顔が載ってますよ？」

すると、丈はページをめくって、トリスタ１人１人のページを見ていた。

藤「へぇ〜、なかなかのイケメンやん。しかも、なんやキラキラしとるわ。」

そう言いながら、トリスタの最後のページをめくったら、突然、丈の手が止まった。

藤「…………」

丈、急に黙ったけどなんなん？そんなにそのページ見つめて…

末「？…丈？どないしたん？？」

藤「え…？あぁ…なんもないで？
ちなみに、この緑のやつってなんて名前なんなん？」

緑って…Aの事か。えーっと、活動名の名前やろ…？

福「凪音くんですよ！ちなみに俺の大好きな１番の推しです！！！」

代わりに大晴が言ってくれたわ。

藤「…凪音……」

そう言った丈の顔はなにかを考えているような顔をしとった。
なんや、なんかあんのか？

藤「俺ら、そろそろ戻るわ。雑誌見せてくれて、ありがとな。」

そう言って、丈は俺に雑誌を返した。
いうても、この雑誌…大晴のなんやけど…

流「そうですね。そろそろ呼ばれるかもしれませんしね。」

和「みんな、それじゃあね〜。また遊びに来るわ〜笑」

リ「もう来んでええわ。」

流「もぉ〜、リチャくんったら、相変わらず、粗塩対応なんやから〜笑」

そう言って、アイツらは俺らの楽屋から出て行った。

なんしに来たんやアイツらは。

でも、丈は雑誌を見てから、なんや変やったな。
トリスタに興味でも湧いたんか？
野球しか興味ないくせに。
俺はどんだけ考えても、丈が何を考えとったんかなんかは、ようわからへんやった。