Aぇアイドルと王子様③ (ページ25)

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海と君と側に居たい心ページ25

正門side

Aちゃんは、海に向かって走り出して、海辺の浅瀬より少し深めの所で立ち止まった。

…スキニー折り曲げた意味…
思いっきり、海に浸かってるよ…。

俺は浜辺から、そんなAちゃんを見ていた。

そしたら、Aちゃんは着ていたパーカーを脱いで、海の水に浸けて、ゴシゴシ洗っているようだった。
なにしてんねんのやろ？

正「Aちゃーん！！なにしてんのーー！？」

『洗濯ーー！！』

海水で洗濯？？
逆にベタベタなるで？？

正「そんな深いとこ行ったら、全身濡れてまうよーー！！」

『そんなん気にしてたら、人生楽しくないよーー！！それに、今日暑いから海水気持ち良いよーー！！洗濯も出来て一石二鳥！！！』

やから、海水で洗濯してもベタベタなるだけやって！！

『正門くんも来るー？海の水気持ち良いよーー！！それにTシャツも洗えるよーー！！』

地元が海とかに囲まれたとか言うとったな…。さすが自然の子。
そんな、はしゃいどる姿も可愛いな…。
こっちまで、楽しくなるわ。笑

来ないかと誘われたけど、どうしよう…。
Aちゃんと会うってなったから、一応オシャレしてきたんやけどなぁ…。

『あ、でも正門くんの服、高そうやもんね。デニム愛してるって言ってたし。そりゃ、海になんか入れませんわなぁ。笑』

なんか茶化したみたいに煽ってきた。
そしたら、俺の闘争心に火がついた。

俺は、ジーパンの裾を捲り上げて、Aちゃんの居る海まで走った。

大事な服なんかより、少しでもAちゃんのそばに居たい…そう思ったから。

海水の中に足を入れれば、いくら外が暑くても、海の中はまだまだ冷たかった。

『あらあら、よろしいんですかぁ？大事なデニム濡れちゃいますよぉ？？笑』

正「ええよ、この際。それより……

俺はもっと、Aちゃんの側に居りたいから。」

そういうと、
Aちゃんは、少し顔が赤くなっていた。
恥ずかしかったんかな？
まぁ、そんな姿も可愛いけどな。笑

まるで、【Lil miracle】の曲みたいやな…。
俺らの曲ではないけど、ライブでやった時の、俺のパート。

【恥ずかしがるその姿が
夢中にさせるんだ so make me love you】

まさしくその通りやよ…。

Aちゃんが恥ずかしがったり、はしゃいだり、普段見せない姿を見る度に、俺は君に…

夢中になっていくんやで…。

Aちゃん…

お願いやから…
これ以上…俺を君に夢中にさせんといて…。