Aぇアイドルと王子様③ (ページ12)

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君との夜ページ12

佐野side

佐「美味しかったぁ、ありがとう！ごちそうさま！元気なったわ！」

『それは良かった。お粗末さまでした。』

ホンマに美味しかった。
でも、ホンマに泊まってええんかな？
こんなん、うちのメンバーが聞いたら、俺殺されるんちゃう？

俺はまだ、Aの家に泊まる事について悩んでいた。

『お風呂入る？シャワーでいいなら。入るなら、晶哉が先に入って。私、少し動画編集作業せんといけんから。』

佐「あ、うん、わかった。じゃあ、お言葉に甘えて入らせてもらうわ。」

『着替えはなんかデカいメンズのTシャツでも置いとくからそれ着て。あと半パンな。』

佐「……なんでそんなデカいメンズの服持ってんの？」

『デカいメンズの服楽だから好きで持ってるだけ。誰かのとかじゃないから。ちゃんと、私のやから。』

普段の服もメンズの服なん？
そういえば、Aがスカートとかの女の子が着るような服着てんの、見た事ないな…

そう思いながら、俺は先にシャワーを浴びた。

シャワーを浴びて、リビングに戻ると、そこにAは居なかった。
どこ行ったんやろうと思ってたら、寝室以外にもう１つ部屋があるのが見えた。

たぶん、ここかなと思ってノックをしたけど、返事がなかった。
悪いかとは思うたけど、少しその部屋のドアを開けてみたら、ヘッドホンをしたAがパソコンで作業をしてた。

俺は、中に入ってAの肩を叩いた。
すると、Aはこっちを向いた。

『あぁ、晶哉。シャワー終わったん？』

佐「うん。部屋ノックしたけど、気づいてないみたいやったから、入ってもうた。ごめん。」

『ヘッドホンしてたから、気づかなかった。別に良いよ。』

佐「動画編集、大変そうやね。」

『まぁ、慣れたし、仕事やしな。』

ネット活動も大変やな。

『私もシャワー浴びてくるわ。晶哉はリビングでゆっくりでもしといて。』

そう言って、Aはシャワーを浴びに行った。

ゆっくりしといてと言われてもなぁ…
ここ、一応女の子の部屋やで？？
どう、ゆっくりしたらええんよ？？