Aぇアイドルと王子様③ (ページ11)

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急な展開とクリームシチューページ11

佐野side

『体調は？少しは良くなったん？』

佐「あぁ、だいぶ良いよ。多分、寝不足と疲れが溜まっとっただけやと思うし。もう大丈夫やから、そろそろ帰るわ。」

体調も治ったし、明日も奇跡的に休みやから、帰って家でゆっくりして、体調でも整えようと思った。
だけど…

『晶哉、どんだけ寝てたと思ってんの？確か家、兵庫じゃなかった？今何時だと思ってんの？』

Aからそう言われて、時計を見ると、もう日付けが変わりそうな時間やった…。
ホンマに俺、何時間寝とったんやろ…？

『………泊まってけば？』

佐「え……？」

…今なんて言った？？

『こんな時間に、兵庫まで帰れんやろ？やけん泊まれば？明日オフ？』

佐「…オフやけど…？」

『やったら、泊まれば良いやん。それで帰れば？』

自分、王子様やっとるからって女の子って事、忘れてへん？？
でも、確かに時間的にもう帰られへんし…

佐「え…ホンマにええの？」

『仕方ないやろ。』

えぇ…マジで、ええんかなぁ〜？？
初めて家来て、泊まりとか…
しかも、一応女の子の家…
俺今日、寝れるんかな？

『食欲は？ある？クリームシチュー作ったけど。胃に優しいように。少しは食べた方が良いと思うけど？』

佐「あ…うん。食べるよ。」

『動ける？動けないんなら、ベッドまで持ってくるけど？』

佐「いや、大丈夫やよ。もう、動けるから。」

『なら、リビング行って食べようか。』

そう言われて、リビングに移動して、テーブルで２人でAが作ってくれた、クリームシチューを食べた。

そのクリームシチューの味はとても優しい味がして、俺は嬉しくて、その味を一生忘れへんと思いながら食べた。