Aぇアイドルと王子様② (ページ10)

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紫色のヒーロー⑥ ページ10

小島side

小「………」

『………』

２人で観覧車に乗ったのは良いものの…
男女で密室で２人きりなんか、気まずいしかないわ…
こんなん、喜ぶんカップルぐらいちゃう？
俺ら別にカップルちゃうし、気まずいしかあらへんで…

お互いに話す事もなく、ただ観覧車の窓の外を見ながら、そんな事を考えとったら、

『……小島さん。』

小「ん？」

Aさんが口を開いた

『…今日は、ありがとうございました。助かりましたし、凄く楽しかったです。』

小「いや…別に…」

こんな密室で、２人きりの空間でそんな事言われたら、恥ずかしいったらあらへんって…
と思って、そっけない返事をしてしまった。

『…小島さんって、ヒーローみたいですね。』

小「……は？」

『なんとかレンジャーとかの、戦隊モノとかあるじゃないですか？あぁいうのって後から出てくるヤツ、めっちゃ強い説ないですか？』

なんや、変な事言い出したで、この子。

『小島さんって、メンカラ紫ですよね？紫って６人目に出てくる事もあるんですけど、６人目のヒーローってめっちゃ強いんですよ？？』

何を、俺は観覧車で、戦隊モノについて、力説されとるんやろうか…？なんや、1人で楽しそうやな…

『…なんか１番に出ていくタイプじゃないけど、実は１番強い人。小島さんって、そんなヒーローみたいやなって思って…』

確かに、Aぇ！groupで１番に前にだいたい行くのは、誠也くんとかまっさんやな…
俺は１番に行くタイプではないかも…

『でも、そんなヒーローの方が、私は好きかもしれないです笑』

………

小「……は？俺に告白でもしてんの？？」

『は？小島さんが好きではありません。６人目みたいなヒーローが良いってだけです。決して、小島さんが好きな訳ではありません。』

んな、２回も否定せんでええやんか！？
ちょっと、さすがに俺でも傷つくで！！