Aぇアイドルと王子様② (ページ42)

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６匹のたい焼きページ42

岳side

『…誠也くん…、リチャくん…、正門くん…、小島くん…、大晴くん…、晶哉……』ブツブツブツブツ

岳「……」

理「……」

悠「……」

俺らは、トリスタメンバー全員が６日間の休暇を終え、今日は社長に呼び出され、事務所に集まった。

社長は、会議が長引いているようで、俺らは今控え室で待機している。
差し入れで、たい焼きをもらって、みんなで食べていた。

そしたら、1人おかしい奴が居た。
もちろん、Aや。

Aは、突然自分の目の前に、たい焼きを６つ並べ、ガン見しながらブツブツ何かを言い出した。

えぇー…何アイツ？怖いんやけど…
怖い怖い、めっちゃ怖い怖い！！
俺は他のメンバーにコソッと声をかけた。

岳「なぁ、アイツなんなん？めっちゃ怖いんやけど…」コソッ

悠「なんか、変ですねぇ…。休み中に何かあったんやろうか？」コソッ

理「さっきから、たい焼きガン見してなんかブツブツ言ってますよ？ついに、頭の最後のネジでもはずれちゃったんではないですか？」コソッ←

誰も、知らんようやな…
しゃあないな…リーダーのこの俺様が聞いたるわ。

岳「A」

『なんよ？』

岳「お前さっきから、何をブツブツたい焼き見ながら言うとんの？」

『ブツブツ？……あぁ、名前呼ぶ練習。』

岳「名前？誰の？？」

『森のオトモダチ。』

岳「……お前、○○森でもしとんのか？？」

『は？違うけど。友達って言うと気が引けるから、森のオトモダチって思う事にしたんよ。』

悠「へぇ〜、A友達出来たんや笑」

理「コミュ障の代表みたいなのに…」

どうやら、この休みの間にAに友達が出来たらしい。ずっと友達なんか作らへんかったくせに…意外やで。

『名前で呼んでとか言われたんやけど、なかなか難しくて、たい焼き６つ並べて１つずつ見つめながら練習でもしようと思ってな。』

岳「…ちなみに、たい焼きになんて呼んどるん？」

すると、Aはたい焼きを１つずつ指差して…

『これが誠也くん、これがリチャくん、
これが正門くん、これが小島くん、これが大晴くん、これが晶哉。』

悠「誠也くん？リチャくん？正門くん？」

理「小島くん？大晴くん？晶哉？？」

岳「……あぁ！Aぇ！groupの人達か。」

なんや、休み中にAぇ！groupの人達と会うて、友達になったわけな。
でも、友達になったは良いが、名前の呼び方が慣れんと…。
俺らの事は普通に名前呼ぶけど、それとはまた違うやろうしなぁ…

しかも、たい焼きで練習かよ…