黄色のチーズケーキ�� ページ21
リチャside
今日は午前中だけ仕事やった。
メンバー全員での仕事やったけど、楽屋の様子が少しおかしかった。
正門、小島、大晴、晶哉の４人が、自分のスマホを見ては閉じ、見ては閉じを繰り返し、なんかソワソワした様子やった。
なんやこいつら。と思って、末澤に聞いてもみたけど、「知らんわ」と言っていたからわからへんのやろ。
まぁ、全員仕事はちゃんとやれたみたいやから、ええんちゃう？
午後から仕事もないし、小腹もすいたし、なんか食うてから帰るかと思って、カフェに来てみた。
席に着いて、注文したものが来るまで、途中で買った雑誌でも読もうと取り出した。
何ページか読み進んでいくと、《リアル王子様 Trick StarS特集！！》と書かれたページがあった。
Trick StarS…この前会うた人らか。
５大ドームツアーが決定したって言う。
ネットでしかほぼ活動してなくて、顔も本名も晒してない。ライブでは、顔を見れるらしいけど、それでもこれだけ人気があるんはそれだけ人を惹きつける何かがあるんやろ。
まぁ、１回会っただけやから、よくはわからへんけど。
とか考えていると、隣の席に誰かが座った様やった。
チラッと見たら、髪の長い女の人。
………なんや、見た事あんな？誰やったっけ？
まぁ、良いかと思って、また雑誌に目を戻したら、そこにはトリスタのイラスト…。
…………
あぁ、この子ちゃう？この緑の子。
名前……そうそう、凪音。大晴がガチオタしとった人。←
本名は確か……Aさんやったと思うけど…。
１人か？なんか、本読んでるけど…
まぁ、気づいてもうたし、１回会ってるし、挨拶がてらと思って声を掛けた。
そしたら、Aさんやと思われる人は、俺の事をわかっていると言ったにも関わらず、不審者扱いしてきよった。
しかも、パート５…他にも不審者が居るんか？
帽子とマスクしとったら、誰でも不審者っていう訳ちゃうねんぞ！！っと思いながら、帽子とマスクをとった。
リ「これなら、不審者ちゃうやろ？」
『……まぁ、そうですね。』
納得はしたみたいやけど、少し不満そうにしとんのは、なんなん？？
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作者名：凪季 | 作成日時：2023年2月17日 11時
