Aぇアイドルと王子様② (ページ18)

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青色の海⑦ ページ18

正門side

若干、恥ずかしさも感じながら、大丈夫かな？とか思っていた。
黙っちゃったよ、Aさん…
やってしまったかな…？

すると、

『……人に…頼る？……正門さんに頼るって事ですか？』

正「え？……まぁ、それでもええんやない？？」

まぁ、そんな感じに捉えたんなら、俺でもええんちゃうかな？

『でも、どう頼れば良いのかとか、全然わかりませんよ？』

正「僕が丁寧に、教えて差し上げますよ？」

そう言って、俺は笑ってみせた。
するとAさんは、

『…それは、友達になるという事ですか？』

正「え？」

『昨日出来た友達が言ってました。友達は頼り合うものだと。なので、正門さんは友達になるんですか？』

昨日出来た友達？？
ようわからんけど、なんか教えてもろうたんやろなぁ。

正「まぁ、そうなるかなぁ…」

そう答えると、Aさんはゴソゴソとスマホを取り出して、俺に見せてきた。

正「えっと……何？？」

『最近出来た友達が言ってた。友達は連絡先を交換するものって。だから、QRコード。あと、名前も呼び捨てにするし、敬語も使わないんだって。』

……まぁ、間違ってはないかな？
自分で友達の作り方もわからへんかったから、その友達が教えてくれた訳ね。それにしても、どんな友達なんやろうなぁ…？

そんな事を思いながらも、俺は「ええよ」と笑って、自分のスマホにAさんのQRコードを読み込んだ。

正「呼び方は、呼び捨てやと逆に気遣うから、Aちゃんでもええ？」

『…良いけど、女やけんとかやない？』

正「そんなん、頭の片隅にすらなかったから安心してええよ？笑」

……嘘、少しはあったよ。女の子やから、あんまり呼び捨てとか気が引けるからって…

『なら、良い。正門さんは、下の名前なんやったっけ？』

正「良規やねぇ」

『良規……なんか漢字の画数多そう。正門くんで良い？』

正「ええけど、口で言うたら、同じ４文字やと思うで笑」

とAちゃんと２人で、自然に笑い合っていた。