彼氏様×彼女様 *短編集【名前変換オリジナル】

意地悪 ページ21

「あの、えっと秋」


『ん？』




どうしたの？と

目の前の彼女に笑いかける




「ごめん、無理無理、絶対駄目っ」


『何が？』




真っ赤になった顔を

両手で隠してる


わぁーお、可愛い



・・・隠しきれてないけどね

そこもまた可愛い



ちょっと、テンション上がるよね？




「うー・・・っ、意地悪っ」


『そう？ありがと』


「ほっ、褒めてないっ！」




いや、きっかけは

しょーもないことなんだけど



・・・女の子って、

壁ドン(？)ってやつ憧れるんでしょ？

だから、実験してみよーと思って




「いっ、待って、あのっ」


『なんでー？』




ほんとは、すぐにドンってやるつもりだったんだけど

これはじわじわ攻めたほうがおもしろそうだなぁ・・・と



ちょっとずつ、ちょっとずつ

じりじりとAを壁のほうに追い込んでいく




「ううー・・・っ」


『んー』




あわあわしてる

顔真っ赤

涙目になってきてる


・・・可愛い




「秋、待って、ねぇっ」

『嫌』




焦ってる

もっと追いつめたいなぁ・・・



そう思ったので、

そっとAの肩を押す




「っ・・・！？」




そのまま、Aの足の間に俺の片足を挟み込んで

Aの頭の上あたりの壁に手をつく



できた、壁ドンだっ！




『Aー？』


「・・・」




反応なし




『ちょっと、Aー？』


「・・・、っ意地悪」


『そんな褒めなくていいって』


「褒めてないもんっ」




突っ込みつつ、顔をぱっとあげた彼女

わぁ、かぁーいい



その彼女の顔を両手で包んで

俺が余裕かまして笑っていると




『んっ！？』




急に彼女にぐいっと引っ張られ

ぎゅぅっと抱き付かれた




『どうしたの、やけに甘えんぼですね？』


「・・・顔、見られたくないもん」


『そうですか、じゃあ無理やりにでも見ますねー』


「いっ、嫌っ」




きっと、真っ赤なんだろうな

俺に意地悪されたと思って涙目なんだろうなぁ


そーんなことを想像しながら

彼女の頭を撫でる



壁ドンって

意外と




『・・・いいかも』


「、何が？」




俺がぼそっと呟いた声は

Aに聞こえてたみたいで




「何がいいのっ？」


『んー、内緒』


「う、意地悪っ」




そうです、意地悪ですよ

今頃気づいたんですか？

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ハリーポッ ター様のリクエストでした*！


一言：あー壁ドン、いいっ( *´艸｀*)

ありがとうございました！

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