彼氏様×彼女様 *短編集【名前変換オリジナル】

煙草2 ページ11

さてさて

うちの子(彼女)は、煙草というものを思い知ったみたいで



「煙草」という話題を出さなくなった

・・・面白くない


と、当然俺は思うわけだけど




「先輩っ、帰りましょう？」




なーんて無邪気に笑う彼女見たら

そんなこと忘れちゃうんだよね




『ん、帰ろっか』


「はいっ」




何気なく繋いでくる、ちっちゃな手

あー、まるごと食べちゃいたい


・・・けど、




『ねぇ、A』


「ぁ、はい？」


『煙草、興味なくなったの？』


「え、え？」


『いや、最近俺が煙草吸ってても反応ないし』




キスが、衝撃的だったの？

そう聞くと、あの時のように顔を真っ赤にさせた




「そ、そそんなんじゃないですっ！」


『あっれー？顔真っ赤ですけど？』


「・・・っ」




慌てた様子で、両手で顔を覆う彼女様

・・・耳、真っ赤ですよ？




『・・・今度こそ、吸ってみる？』


「え？」


『ちょっと、だけ』




俺がそう言うと、

操られたように、こくんと首を縦に振った




ふふーん

引っかかった




ちゅぅっ




一瞬無防備になったAを引き寄せて

無理やり唇を合わせる




「んっ！？」




俺は別にいいけど、

体に害を与えるものをわざわざAにあげるもんですか




Aが俺の胸を叩く

・・・もう、限界なの？




『限界、早くない？』


「先、輩っ」


『はい？』


「長い、です！無理っ」




はいはい

そうですか



じゃぁ




『限界、越えよっか』




誰もいない路地で

小さなリップ音が何度も鳴り響いた




＊




その後

Aの限界が突破されたのは


言うまでもなく

俺とのキスのおかげ




−−−−−−−−−−−−−−−−−−

皆様から

「煙草」が一番好きっ

とのお言葉をいただいたので書いてみました( *´艸｀)


そして、祝10話目です！

ここまで長かったですね・・・；；

これからもお付き合いのほどよろしくお願いします！


ありがとうございました('ω'*)

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