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『夢なら早く覚めて』
この時代に来てから、私は毎日そう願ってた。
なのに、いつからだろう…
『夢ならまだ覚めないで』
そう願う様になったのは。
祐「ねぇねぇ、A」
「ん?」
祐「あのさ、今度の休み。旅行でも行こうか」
特に変わり事もなく平穏な日々が続く中、不意に手越くんがそんなことを呟く。
祐「近場だけどね、良い気分転換にはなると思うんだ」
「気分転換?」
祐「うん。最近A、時々浮かない表情してるからさ」
手越くんの言葉に、
そっか。私、時々浮かない顔してるのか…なんて
妙に納得してしまうのは、自分で分かってるから。
「ありがとう。すっごい嬉しい」
祐「じゃあ、決まりっ。思い出いっぱい作ろうな」
手越くんはそう言うと、それはそれは嬉しそうにギュッと私を抱きしめる。
温かいな。
ホッとするな。
そんな全身に感じる手越くんの愛を、私は静かに受け入れる。
手越くんの背中に腕を回して
ギュッとしがみついて
「忘れられないような思い出ね。作りたい」
そう小さく呟いた。
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みう - 好きすぎる、、更新ってもうしないんですか? (2018年7月21日 3時) (レス) id: a5723500cc (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - hicgmさん» 返事が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。とっても嬉しいコメントをありがとうございます♪更新は超がつくほどの亀ですが…頑張ります!! (2017年5月7日 23時) (レス) id: e0faa04fd5 (このIDを非表示/違反報告)
hicgm(プロフ) - 今まで色んな作品を読みましたがこのお話が1番好きです!更新まってます(^^) (2017年3月31日 0時) (レス) id: 5a58872fad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐみるく | 作成日時:2016年10月9日 23時