54 ページ5
祐「じゃあ、いってきます」
靴を履き終えた手越くんが、そう言いながら私の頬にチュッとする。
あの日以来、
中身の私に合わせてくれているのか、
フランクに、さりげないコミュニケーションをしてくれる手越くん。
「いってらっしゃい、頑張ってね」
そんな手越くんをいつも通り見送ると、私はそのまま玄関で力なくしゃがみ込む。
やばい。
やばいよ。
前はただドキドキするだけだったのに、
今は前と違う。
「ダメだ、好き過ぎる…」
自分の想いと、相手の想い
その二つが合わさると、こんなにも心を満たしてくれるんだなんて知らなかった。
なのに、
そんな幸せを感じれば感じる程、時々満たされてるはずの心がキュッと苦しくもなる。
『私はいつまでこの時代にいられるんだろう…』と。
どんなに「好き」と言っても
どんなに「好き」と言われても
いつか、本来の場所へと戻る日がきっと来る。
「この想いも全部、持っていけたらいいのに…」
思わず、そう呟かずにはいられなかった。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みう - 好きすぎる、、更新ってもうしないんですか? (2018年7月21日 3時) (レス) id: a5723500cc (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - hicgmさん» 返事が大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。とっても嬉しいコメントをありがとうございます♪更新は超がつくほどの亀ですが…頑張ります!! (2017年5月7日 23時) (レス) id: e0faa04fd5 (このIDを非表示/違反報告)
hicgm(プロフ) - 今まで色んな作品を読みましたがこのお話が1番好きです!更新まってます(^^) (2017年3月31日 0時) (レス) id: 5a58872fad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めぐみるく | 作成日時:2016年10月9日 23時