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61. ページ25

A「ん・・。」

カーテンの隙間から漏れる朝日が眩しくて私は目を覚ます。

ふと横を向けば、すぐ側に貴久君の顔。

そっと触れると、そんな私の手を貴久君が不意に掴んだ。

A「起きてたの?」
増「うん。起きてた。」

A「ひどっ。寝たふりしてたんだ。」
増「違うよ。幸せを噛みしめてたんだよ。」

貴久君はそう言うと、ギュッと私を抱きしめる。

増「昨日はちょっと強引過ぎちゃったね・・。身体、大丈夫?」
A「もぉ、何か恥ずかしい・・。」

そう言いながら、思わず顔が赤くなるのが自分でも分かった。

増「でも良かった。またこの手でAちゃんのことギュって出来て。」
A「え?」

増「もう抱きしめられないのかって、不安で仕方なかったんだ。」

それは私も同じだよ?
もうこの温もりに触れられないのかと思ったら、胸が苦しかったんだ。

増「俺たちさ、肝心な事を言わな過ぎたんだね。」
A「うん。」

増「これからはさ、ちゃんと伝えあおうよ。ケンカになってもいいじゃん。仲直りすればいいんだ。」
A「うん。」

昨日言ってくれた貴久君の言葉。
今日言ってくれた貴久君の言葉。

そんな言葉に、私の心が軽くなる。

私は今まで何を悩んでたんだろう。

こんなに自分を思ってくれる人を・・こんなに自分が思ってる人を。
私は何で簡単に手放そうとしたんだろう。

良かった。
またこうやって温もりを感じることが出来て・・。

A「これからは、ちゃんと伝える。でも、もしかしたらひどい事言っちゃうかも・・。」

私がそう呟くと、貴久君が不意に私の頬を指で突つく。

増「まだ分かってないの?いいんだよ。ひどい事でも。我慢されるよりは、ずっといい・・。全部受け止めるから、俺にもっと寄りかかってよ。」

そんな言葉に軽く頷くと、貴久君はニコッと微笑んだ。

増「ねぇ、笑って?」
A「え?」

増「見たいんだ。Aちゃんの笑った顔。」
A「でも・・。」

私がそう戸惑っていると、貴久君は私のおでこにチュッとする。

増「唇にしちゃうと、たぶん止められなくなるから・・。」
A「だから、そういう事言わないでってば・・。」

そう言いながら照れた様に笑うと、貴久君がそっと耳元で囁いた。

増「Aちゃんの笑った顔。やっぱ俺、一番好き・・。」

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めぐみるく(プロフ) - クラハさん» そうなんですよね♪年明けすぐにKAGUYAも待ってますし(*ノ∀`*)NEWSにパワーを貰いながら、頑張りましょ~♪ (2014年12月26日 13時) (レス) id: db62f0f684 (このIDを非表示/違反報告)
クラハ(プロフ) - めぐみるくさん» ですね(笑)大掃除とか…←急にリアル。でも、コンサートのこと考えたら頑張れます(//∇//) (2014年12月26日 13時) (レス) id: 3632dde973 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - クラハさん» 同じく(笑)でも脳内タイムスリップしてる場合ではなくて…やる事やらねば!(笑)コンサート、楽しみですねっ(*´艸`*) (2014年12月26日 12時) (レス) id: db62f0f684 (このIDを非表示/違反報告)
クラハ(プロフ) - めぐみるくさん» 私も、もうコンサート気分です(笑)来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、どうぞ笑ってって感じです(笑) (2014年12月26日 11時) (レス) id: 3632dde973 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - クラハさん» 「娘だったら、私が嫉妬しちゃうじゃん」「やだなぁ。お前が一番だよ」なんてね(笑)超ベタだわ~w(*/∀\*)私の脳内では、もう増田さんと年越しちゃってます(笑) (2014年12月26日 11時) (レス) id: db62f0f684 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めぐみるく | 作成日時:2014年7月1日 23時

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