どんな彼でも２〜増田〜 ページ5
しばらくすると、貴久がリビングへと戻ってきた。
でも、貴久の髪はまだ雫が滴り落ちそうな程濡れていて
A「もぉ、ちゃんと拭かないと…。」
私は思わずそう言って、タオルで拭こうとする。
すると、不意に貴久はそんな私の手を払いのけた。
増「触んな。」
A「え？」
増「今日は俺に触んな。」
そう強い口調で牽制される。
だけど、おかしいじゃない。
そんな風に言うのであれば、もっと普通にしててよ。
なんて思いが溢れだす。
A「明らかにいつもと違うのに…心配なのに…。“触るな”なんて一方的過ぎるよっ。」
何にも役に立たないかもしれない。
だけど、貴久の心を少しでも和らげることが出来るかもしれない。
A「私はただ…貴久のことが心配なの…。」
そう声にならない声を上げる。
おもむろに俯けば、床に滴り落ちる自分の涙が見えた。
増「ごめん。」
A「…っ。」
増「ごめんな。A。」
貴久はそう何度も謝ると、俯いてる私を不意にギュッと包み込む。
増「心配かけて、ごめん。ちょっと仕事で嫌な事があってさ、イライラしてたんだ…。こんな俺、Aに見せたくなくて…つい。ほんとごめん。」
まだ嗚咽の治まらない私は、そんな言葉に答える代わりにそっと貴久の背中に手を回した。
増「ダメだな。自分の感情すら、上手くコントロールできない。」
A「…いいの。」
増「え？」
A「それでいいの。今日みたいに吐き出してくれればいいの…。」
弱い自分を見せたくないとか、
落ち込んでる自分なんか見せられないとか、
そんな事思わないで欲しい。
A「どんな貴久でも、私は好きだよ…。」
不意にそう呟けば、貴久は私の顎をクイっと持ち上げる。
そのままゆっくり顔を近づけると、そっと触れてきたのは貴久の唇。
増「じゃあ、今日は甘えさせて？」
チュッというリップ音を立てながらおもむろに唇を離すと、貴久はふとそんな言葉を落とした。
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めぐみるく(プロフ) - さっちゃんさん» やっぱり分かっちゃいますよね(笑)ありがとうございます♪更新、頑張ります((´∀`*)) (2015年5月13日 0時) (
レス) id: be63dacdc0 (このIDを非表示/違反報告)
さっちゃん - めぐみるくさん» やっぱり！なんか知ってる気がしたんです笑笑 更新頑張ってくださいね(o^^o) (2015年5月13日 0時) (レス) id: a213e68ec1 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - ひなちさん» ほんとですか?!曲流れました？(*´∀`*)私も吉原ラメント大好きです♪ (2015年5月12日 23時) (レス) id: be63dacdc0 (このIDを非表示/違反報告)
ひなち(プロフ) - 吉原ラメント好きー＼(^o^)／読みながら、曲流れた♪ (2015年5月12日 23時) (レス) id: 59cdcfdd85 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみるく(プロフ) - さっちゃんさん» そうです。それを元に書かせていただきました(*´∀`*) (2015年5月12日 7時) (レス) id: be63dacdc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めぐみるく | 作成日時：2015年2月8日 2時
