＃１８「共結」 ページ30
「……A。」
そう優しく囁いた彼の声は、
哀しいくらいに彼女を慈しむ感情が込められていて。
今はただ、身を委ねて
この見えている世界に目を瞑ってしまおう。
まだ、遅くは無いはずなんだから。
傑「悟、寝ているのか？」
悟「…んーや、起きてる。」
傑「…そうか。」
教室の窓枠に足を立てて、目を瞑っていた悟に傑は入口から声をかけた。落ちることはないのかもしれないが、念の為。
彼のその姿は、あまりにも"重力に身を委ねてしまいそう"で。
傑は、念の為に声をかけた。
悟「で、なに？」
傑「とぼけるだなんて…本当はわかっているんだろう？」
悟「……」
傑「私たちも、"答え"を出す時間だ。」
教室に、たった3人の同級生が集まった。
傑は、悟と硝子の顔をチラリと見てはまたため息を零す。この2日間、お互いに干渉せず話もせずと…悟と傑の喧嘩とは大違いな静かさに大きな違和感を感じていたほどである。
喧嘩している2人に話の進行を任せては埒が明かないと判断し、呆れながら傑が一番に口を開いた。
傑「個人での考える時間が明らかに増えたはずだが……どうだい？答えは出たかな？」
悟「考えるも糞もねぇから。」
硝「……ねぇ、この時間意味あんの？」
悟「あ"？」
硝「は？」
傑「っ〜……」
傑は、冒頭の雰囲気に頭を抱え始める。そして、悟と硝子は傑の予想通りに口論を始める。
悟「なに？まだ硝子のハートの硝子ちゃんは深く傷ついているんですか〜？名は体を表すってのはこの事なんだな。勉強になりました、ありがとうございまーす。」
硝「…あんたさ、ブーメランになってんのわかって言ってんのそれ？方法も何も無いって無理なことって悟ってるくせによく減らず口叩けるよね、ウケる。」
傑「悟！硝子！」
デジャブを感じるこの光景に、再び傑の一声で終止符を打った。そして、大きな声で彼の本心を2人に話し出す。
傑「私は!!…私は、幸いにもAを呪霊ではないと"証明"できる術式を持っている。そして、彼女と関わり、言葉を交わし、彼女の【過去】までも知ってしまっている。」
愛空Aの過去。
その言葉が、発せられた瞬間に悟と硝子はピクリと身体を反応させた。そして、唇を強くむすんだ。
傑「…だから、と言うのは可笑しいが彼女の行動心理に同感する部分も多少はある。そして
現状がAにとって、"最善"であることは…明らかであると思うんだ。」
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夕憑紅(プロフ) - 曲、私的には、なきそ様の［ ド屑 ］ だと思います。考察読んでそれっぽいなとも思いました。面白かったです。 (5月5日 21時) (
レス) @page35 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 応援し続けてくださりありがとうございます！イメソン、めっっちゃくちゃやばかったです…。え、最高すぎましたまさにイメソンすぎて…本当にありがとうございます。引き続き頑張ります！ (1月12日 3時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
B.E.E.L.E.(プロフ) - 続編おめでとうございます！あと、私的にイメソンはPretenderだったので悟のイメソンが可愛いすぎて笑いました！笑これからも楽しみにしてます！ (1月11日 2時) (レス) @page7 id: cde15767ef (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - きょさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えるだけで頑張れます…！思考が似通っていたら嬉しいです、その妄想も機会があればぜひ聞きたいです！笑 (1月11日 1時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
きょ - うおー！！続きが気になる！これからどうなるか妄想しながら待っます！ (1月10日 2時) (レス) @page5 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エゴ信者。 | 作成日時：2024年1月10日 0時
