＃１６ - ４ ページ22
『あー…おなかいっぱい。久しぶりにこんなに食べれた…ありがとう甚爾くん!!』
甚「おー、この礼はたっぷり返して貰わねぇとだな。」
『……えっちなことはやらないよ。』
甚「それはお前が"大人"になったら。楽しみはとっておく派なんだよ、俺は。」
『大丈夫、大人になったら甚爾くんには二度と会わないからー。』
甚「つれねぇこと言うなよ。」
また、ニヤけた面を見せては愛しそうな視線で彼女の髪先にキスをする。そうやって、数多くの女を虜にしては堕落させてきたのだろう。嫌々感じてくる、この男の魅力。
『顔面の無駄遣いはいけません。』
そう行って、彼の手から逃げていく艶やかな髪。その光景が、先を逝く彼女と重なって___思わず手を伸ばした。
彼女の手首を掴んで、行かないでくれと体は無意識に動いていた。
甚「……なぁ、A。」
『なに？』
甚「……俺の"空いた部分"を埋めるのはお前なのかもな。」
『はぁ？何言ってんの。』
度重なる、彼女と彼女の面影。
投影してしまう、彼女と彼女の思いで。
髪の毛質すら全く異なって、
笑顔ですら全く異なって、
声色ですら全く異なっているはずなのに。
何故だか重なる、愛おしい感覚______。
甚「……はは、どーしちまったんだろうな。」
『ねぇ、甚爾くん？』
甚「………決めた、A。明日は早速実践だ。」
『は？』
何を決めたのか、何が彼に思わせているのか。
そんな事彼女が知る由もなく彼は事を勝手に進めていく。
ただ、意味ありげな言葉だけを落として。
甚「俺がここにいるのは、ある呪術師殺しの依頼だ。それを明日、お前が代わりにやれ。」
『___!!』
甚「道を外れる逃げ道に来たんだろ？だったら、出来るよな。」
『……もちろん、呪術師として強くなったか確認するいい機会だしね。』
甚「いいや、それは残念ながらまたの機会だ。」
そう言う彼の眼差しは、酷く冷徹に彼女を捕らえた。
甚「明日、お前は人間として人間を殺すこと。」
その言葉は、彼女の脳を混乱させた。
今まで人間を殺したことは幾度となくある。その経験も充分してきたと言える。だが、彼の言う言葉は？
"人間のまま、人間を殺す？"
Aには、全く理解が出来なかった。だって、彼女は今のままでも【人間】なのだから。
甚「術式の使用は許さない。使用した場合にはペナルティがあるからな。ただ、呪力操作での身体強化のみ許可する。それが無ければ男と女のハンデはデカいからな。」
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夕憑紅(プロフ) - 曲、私的には、なきそ様の［ ド屑 ］ だと思います。考察読んでそれっぽいなとも思いました。面白かったです。 (5月5日 21時) (
レス) @page35 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - B.E.E.L.E.さん» 応援し続けてくださりありがとうございます！イメソン、めっっちゃくちゃやばかったです…。え、最高すぎましたまさにイメソンすぎて…本当にありがとうございます。引き続き頑張ります！ (1月12日 3時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
B.E.E.L.E.(プロフ) - 続編おめでとうございます！あと、私的にイメソンはPretenderだったので悟のイメソンが可愛いすぎて笑いました！笑これからも楽しみにしてます！ (1月11日 2時) (レス) @page7 id: cde15767ef (このIDを非表示/違反報告)
エゴ信者。 - きょさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えるだけで頑張れます…！思考が似通っていたら嬉しいです、その妄想も機会があればぜひ聞きたいです！笑 (1月11日 1時) (レス) id: 665876339a (このIDを非表示/違反報告)
きょ - うおー！！続きが気になる！これからどうなるか妄想しながら待っます！ (1月10日 2時) (レス) @page5 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エゴ信者。 | 作成日時：2024年1月10日 0時
