操り人形（マリオネット）【オリオンの刻印】 (ページ26)

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病院ページ26

貴方side
ん?ここは……何処?
真上に真っ白な天井がある。
こんな光景……前にもあったような……。
ううん、気のせいだよね。

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯっと規則正しく心電計モニターが鳴っている。
その時、ガラガラと大きな音をたててドアが開いた。

『!!皆……来てくれたんだ』

灰崎「あったり前だろ」

剛陣「仲間なんだからよっ！」

『仲間……か』

円堂「よかったな！目が覚めて」

風丸「目が覚めないんじゃないかって皆心配してたんたぞ」

『そっか……火事の時……私倒れちゃってたもんね。宿舎に戻ろうかな。もう大丈夫そうだし』

一星「あ!先輩。円堂さんに俺のプレーをみてもらうので、先輩も一緒に行きませんか？」

『いいよ!』

一星「いきまーす!」

円堂「よし!こい」

凄い!ボールを打つごとにシュートの勢いが増していってる！

『あ!鬼道君!』

「あぁ、花咲か。何処してここに？」

『一星君に自分のプレーをみててほしいっていわれてさ』

「一星に？そうか……」

『鬼道君は何でここに?』
　
「ちょっとな……。なぁ花咲は一星のことをどう思っている?」

『普通にいい子だと思いますけど?違うんですか?』

鬼道「はぁ。そうか」
　
期待外れだったというように鬼道君は大きくため息をついた。

一星「これで決めます!」

『あっ!円堂君!危ない!』

円堂「危なかったな～。花咲が声をかけてくれなかったらどうなっていたか……」

一星「酷い！誰がこんないたずらを！」

鬼道「いたずら……だと?とぼけるな一星!」

一星「そんな……俺やってませんよ!円堂さん……先輩……信じてくれますよね?」

円堂「まぁまぁ怪我が無かったんだしいいじゃないか」

『うん…』

一星「先輩は……俺のこと…」

鬼道「花咲行くぞ」

鬼道君に腕を引っ張られて私はフィールドから去った。

『一星君……。ごめんね』

鬼道「どうして花咲はそこまでして一星にこだわる?」

『分からない……。けど、一星君が必ずしもやったという証拠はないから。信じてあげたいの、仲間として』

鬼道「………そうか」

鬼道「西陰……ちょっと頼みがあるんだが…」

西陰「何ですか?鬼道さん」

鬼道「一星と花咲と浅原に目を離すな」

西陰「一星はともかく何故花咲さんと浅原さんに?」

鬼道「花咲は一星に何をされるか分からないから。浅原はこの前の火事と関係があるかもしれないからだ」

西陰「そうだったんですね…。分かりました」

愛花「ふふっ、いいこと聞いちゃった～」