操り人形（マリオネット）【オリオンの刻印】 (ページ15)

今日:46 hit、昨日:0 hit、合計:14,879 hit

貴「今回のタイトルは【ゴッデビ】です!」　灰・吉「だから略すな!!」ページ15

貴方side
憂鬱。ゴッデビに”ぶっ潰す”って言われたし、ゴッデビの部屋に行かなきゃいけないし。
でも私、あんまり関係なくない?謝るくらいはするか。

一「先輩、何かあったんですか?」

貴「何で?」

一「さっきからため息ばっかりついているので」

貴「まあ、ね」

一「行きと同じようにバスの席、先輩の隣でもいいですか?」

貴「うん、いいよ」

一「ありがとうございます!」

その後、特に何もなかった。

貴「着いたね。降りよっか」

一「はい」

一「先輩、この後…いいですか?」

貴「ゴッデビの部屋行ってからなら良いけど」

一「本当ですか!?ありがとうございます!ロビーで待ってます」

で、ゴッデビの部屋に行ったわけだが……。

灰「はっ、身近の悪魔も超えられないお前がか？」

吉「んだと？」

ギャースコギャースコ争っている。
ドア越しなのに正直うるさい。呼んどいたくせに。とりあえずドアを開ける。

貴「あの～」

灰「だいたいてめえが……」

私の存在空気か!声もかき消されたし。

貴「……」

ギャースコギャースコ。

貴「いい加減聞いてほしいんだけど、ゴッデビ達!!!」

吉「あ?略すな!」

灰「そうだ!この身近の悪魔も超えられないクソ神と一緒にすんな!」

クソ神って…。どんな神だよ。

吉「んだとコラァ!そっちこそ、神にひれ伏さないクソ悪魔なんているか！」

ギャースコギャースコ。

イラついてあきれた私はそっとドアを閉めました。
何なのよ、もう！勝手に呼んどいて見向きもしないなんて!

貴「あ、一星君」

一「先輩、やっときましたね。先輩の部屋、行ってもいいですか?」

貴「良いけど」←【作者説明】夢主ちゃんは純粋でさらに世間知らずです!

貴「着いた。ここだよ」

一「へぇ～、先輩の部屋って案外綺麗なんですね」

貴「案外って」

一「もっと汚いのかと思ってた」

貴「なっ、失礼な」

一星君、口調変わってる。本性を現したな。
って、私もなに演技しないままになってるの!ちゃんと演技しないと!今日ほぼ素だったからな。いけないいけない!目を覚まさなくちゃ!

一「でさあ、俺の口調について何も思わないわけ?お馬鹿さん」

貴「口調、そう言えば変わってるね!」

一「そう言えば、じゃないだろ。気づけよ、馬鹿」

貴「で、何を話にきたの?」

一「お前、ムカつかないのか？吉良達に」

貴「別に。あの人達はそういう人だから」

一「そうか。あと、もう一つあんたに用件がある。それは……」