馬鹿騒ぎ【爆豪勝己】 (ページ2)

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Ⅱ　かページ2

相澤「えー、じゃあ、入ってって言ったら入ってくれ。」

あまりにも適当にあしらっている担任の相澤先生が教室へ入るのを見届けると、私は少し下を向いた。

ここでうまくやっていけるか、友達はできるか、個性についてなにか言われないか、いじめられないか。

考えれば考えるほど辛くなってくる。

ううっ、と一人で唸っていると相澤先生の声が聞こえた。

相澤「入ってくれ。」

深呼吸を一つすると私は少し大きめの声で、

『はい。』

と言い、教室のドアへ手をかける。

ざわつく教室の中、ヒーロー科1-Aの一員となった私は自己紹介を始めた。

『初めまして。雄英高校に編入させていただきました。神村Aです。個性は、悪夢です。』

おそらく聞いたことがないであろう個性の名前を聞いて、一瞬クラスのみんなは固まる。

しかし、少しすると、きっと凄い個性なんだと目を輝かせる人が多かった。

その様子を見て私は安心して過ごせると思った。

相澤「神村が入ったから席替えすんぞー」

「いよっしゃぁぁぁぁぁぁい！！！！」

「えーっ！？」

喜ぶ者、嫌がる者、たくさんいる中で一人だけ、異彩を放つ者がいた。

ﾊﾞﾝｯｯ!!!

その音にクラスが凍りつく。

「っるっせぇんだよ。もっと静かに出来ねぇのかよ雑魚。」

その大人びた赤い目は、まるで自分を見ているかのようで、とても、不愉快だった。